Day 4【London: Museums, Buckingham Palace & Lunch with Friend】(2026/4/25)

palace UK

8:30 起床
土曜日は11時まで朝食を取れるので、ゆっくり起きる(平日は10時まで)。このホテルの朝食はシンプルながらなかなか豪華で、キチンと朝食用のメニューがあり、注文してから調理してくれる。今朝は、はじめて「ベーコンと白カビチーズのマフィン(Bacon and Brie Muffins)」にトライ。

朝食用メニュー

スペイン資本のホテルなので、ビュッフェには生ハムやスペインオムレツなども並ぶ。料理が出来上がるまでは、ビュッフェからたっぷりの野菜とハム、オムレツなどを取って食べる。

ビュッフェコーナー
野菜は十分食べる

マフィンと聞いて甘い焼き菓子のようなものを想像していたが、出てきたのは甘くないパンだった(「English Muffin」というそうだ)。丸いパンにべーコンと臭みの少ないチーズを挟んだサンドイッチにハッシュドポテトとソースが添えられている。どんな奇抜な料理が出てくるかと思っていたら、シンプルなホットサンドだったので少々期待外れだったが、美味しかった(赤いソースは予想通り甘かったので使わなかった)。

ベーコンと白カビチーズのマフィン

今日は、科学博物館、自然史博物館、バッキンガム宮殿といったロンドンの観光名所を廻り、ジェフ(ロンドン在住のアメリカ人の友達)と一緒に食事を取る。昼食が遅めになるので、デザート代わりに甘いパンも食べた。

デザート代わりの甘いパン

10:00 ホテル出発
ハイド・パークを北から南に縦に横切り、博物館のあるサウス・ケンジントンを目指す。

散歩に最適な気温20℃のハイド・パーク

途中、その名も「ラウンド・ポンド」という丸い池があり、オオバンが巣を作っていた。

ラウンド・ポンド
巣作りする都会のオオバン

ここのところ暖かい日が続いているからか、ウタツグミが地面から出てきたミミズをくわえている。

ミミズをくわえたウタツグミ

ハイド・パークの南端を出てすぐのところにロイヤル・アルバート・ホールがある。

ロイヤル・アルバート・ホール
ホールの対面にあるアルバート公記念碑

今日は、1963年4月18日にビートルズがイベント「スウィンギング・サウンド’63」に出演した際、ファンの一人が楽屋口(Stage Door)でバンドの写真を撮ったとされる場所を見つけたい(同ホールには何度かコンサートで来たことがあるので、大体の目処は付いている)。

この写真の撮影場所を特定したい

丸い形をしたホールの正面から左側に行くと、すぐに撮影場所と思しき場所があったが、よく見ると奥の方の構造物が件の写真とちょっと違う。

奥の方がちょっと違う

もう少し歩いてみると、すぐに「ここだっ!」となった。奥の構造物も写真と同じように見えるし、何よりそこには「Stage Door」の表示があった。

完全に一致
1963年4月18日撮影
「Stage Door」の表示があった
Stage Doorを正面から見る

今は著名ミュージシャンがこの楽屋口を使うことはないようだが(この真裏の出入り口を使う)、当時はビートルズですらここからホールに出入りしていたのだ。これでは「どうぞどうぞ、是非とも入り待ち、出待ちしてください」と言っているようなものではないか。1963年にロンドンに住んでいたらなぁ、と思いながら(物理的に無理)、このささやかなビートルズ・スポットにしばし留まった。

ロイヤル・アルバート・ホールを背にして南の方角を見ると、目の前に王立音楽大学(Royal College of Music)が見える。エルヴィス・コステロのバックバンド、アトラクションズのキーボディストであるスティーヴ・ナイーヴが中退した音楽大学だ(2024年の来日公演、よかった)。

ロイヤル・アルバート・ホールの対面にある王立音楽大学

11:00 科学博物館(Science Museum)
科学に関する膨大な展示がある博物館(入場無料)。土曜日なのにほとんど行列はなく、カウンターでチケットを発券してもらってすぐに入場できた(夏休みなどのハイシーズンは、事前にネット予約しておいた方が安心)。

科学博物館入口

科学博物館の公式チケット予約サイトはこちら↓

Welcome | Science Museum
Book your free Science Museum admission tickets now and find answers to frequently asked questions.

0階(日本の1階)は、産業革命当時の機械装置に始まり、一番奥には宇宙飛行に関する展示がある(最近改装されたようで、以前は広いスペースを占めていた「宇宙コーナー」は奥に追いやられ、スペースも展示数も減ってしまった)。

産業革命当時の機械装置
蒸気機関車
様々な乗り物
1階の一番奥に追いやられてしまった宇宙コーナー

以前の「宇宙コーナー」には大型ロケットが天井から吊るされていたり、大型の展示品がたくさんあったので、これは残念な変化だ(下記写真は、2023年3月に撮影した「宇宙コーナー」)。

天井から吊るされた展示品(23年)
迫力満点だった(23年)
大型展示もあった(23年)
ロケットのエンジンノズル(23年)

トヨタ自動車の源流である豊田自動織機の「G型自動織機」が目に止まる。説明によると、この日本製の自動織機は1929年頃までに欧米で販売されるようになったとのこと。シンプルにすごい。

豊田自動織機の「G型自動織機」
「豊田自動織機」と読み取れる

カズオ・イシグロの父、石黒鎭夫(1920~2007)に関する展示
この博物館を訪れた目的は、この展示品を見るため。以前、小説家カズオ・イシグロとゆかりのあるイギリス在住の友人が、「科学博物館にはカズオの父、石黒鎭夫(シズオ)が作ったデバイスが常設展示されているのよ」と教えてくれたのだ。

カズオ・イシグロの父である海洋学者の石黒鎭夫は、1940年代半ばから50代にかけて長崎で津波の挙動解析の研究をしていた。1953年に北海の高潮と暴風雨によって発生した洪水災害に苦しむ英国は(英国、オランダ、ベルギーで2,500人以上が死亡、数万人が家を失った)、津波発生のメカニズム研究で実績のあった鎭夫を英国に招聘。鎭夫はそれに応えて、1960年にカズオ(当時6歳)を含む家族を連れて渡英、英国国立海洋気象台に主任研究員として勤務し、北海の高潮を予測するためにこのアナログコンピュータを自作した。

自作の電子式高潮モデル装置(アナログコンピューター)
石黒鎭夫とアナログコンピューター

彼の研究成果は高潮の予測だけに留まらず、後に勃興しつつあった北海の油田やガス産業をも支えることになった。解説には、「高潮が強風と気圧の変化によって引き起こされることは、かなり以前から知られていたが、我々が本当に知りたいのは、高潮がいつ、どこで、どれくらの高さになるかということだ(1968年)」という言葉が添えられている。自分の作った研究装置が歴史ある科学博物館に常設展示されるなんて、科学者にとっては相当な栄誉だろう。鎭夫の功績に対する英国の感謝の大きさを容易に察することができた。

鎭夫の言葉が引用された、アナログコンピューターの解説

なお、コンピューターは2階(日本の3階)の「Maps and Models」の一角に展示されている。

コンピューターが展示されている「Maps and Models」

12:00 自然史博物館(Natural History Museum)
科学博物館から徒歩数分の自然史博物館に移動すると、一見して「かなり待つな」という長い入場待機列ができていた。せっかく来たのだから、と列に加わったが、入場できたのは50分後の12時50分。

自然史博物館
強い日差しの下、入場まで50分かかった

想定以上に時間がかかってしまったので、エントランスにあるクジラの骨格標本だけ見て退散。トホホ・・・。

入館とすると目の前にあるクジラの骨格標本
こっちの人は吊るすのが好きだな

やはり人気施設は事前予約すべきであった・・・。自然史博物館の公式チケット予約サイトはこちら↓

Visit | Natural History Museum
Get a free ticket or become a Member to skip the queues.

サウス・ケンジントン駅から地下鉄でセント・ジェームズ・パーク駅へ移動。

14:00 バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)
セント・ジェームズ・パーク駅からバッキンガム宮殿は徒歩10分の距離だが、明日のロンドンマラソンを控え、宮殿への一部歩道が封鎖されており、最短距離で進むことができない。ちびっ子マラソンを横目に迂回しながら宮殿に向かうと、通常徒歩10分のところ、20分もかかってしまった。自然史博物館の行列に続き、これも見込み違いだ。

ロンドンマラソンに向けて一部歩道を封鎖中
ちびっ子マラソン中

はじめて訪れたバッキンガム宮殿だったが、ジェフとの待ち合わせまで時間がないので、写真を数枚撮ってチャーリング・クロスに移動。

バッキンガム宮殿
正門
噴水?

15:00 遅いランチ
いつもレストラン選びをお願いする友達のジェフ(ロンドン在住のアメリカ人)は、毎回「食べ物が50%引きになる」店を予約してくれるので助かる(飲み物は割引の対象外)。今回予約してくれたのは、チャーリング・クロス駅近くのクレモントホテル内にあるブリティッシュパブ「Platform 7」。

クレモントホテル
ブリティッシュパブ「Platform 7」

豪華だが、品のある店内だ。

品のある店内

昨年ポーランド人のガールフレンドができたジェフは、彼女の故郷ワルシャワに一緒に旅行してきたばかり(本当は彼女も来る予定だったが、旅行で体調を崩して実現できなかった)。ビールを飲みながらフィッシュ&チップスを食べて、最近観たライブ、ワルシャワ旅行や僕の今後の旅程について話す。

保守的な僕はフィッシュ&チップスを、
ベジタリアンのジェフはベジタブルバーガーを注文

「彼女がジェフの家で休んでいる」というので早めに食事を切り上げ、ワルシャワ土産をもらって、日本から持参した抹茶味のお菓子を渡す。「次回は彼女も是非!」と言い合って別れた。

ワルシャワ土産

18:00 帰宿
ハイド・パークの木の上で追いかけっこをしているリスを見て、ホテルに戻る。

木の上で追いかけっこするリス

23:00 就寝
明日は湖水地方へ移動して1泊する予定。長い旅の中の小さな旅に備えて早目に寝る。

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