7:00 起床
朝食はたっぷりの野菜とエッグ・ベネディクト(今朝もタバスコをかけて食べた)。


ロンドン3日目は、朝一でナショナル・ギャラリーに行き、午後は『ウォレスとグルミット』『ひつじのショーン』で有名なアードマン・アニメーションズの「Inside Aardman: Wallace & Gromit and Friends」展、夜はミュージカル『Moulin Rouge!』を観る。
9:40 ナショナル・ギャラリー着
開館時間10時の20分前に到着。まだ列は短いが、開館時間が近づくにつれ、どんどんと長くなっていった。入場チケット(無料)を持っている人と持っていない人で別々の列に並ぶ。


10:00-12:00 ナショナルギャラリー
昨日訪れたブリティッシュ・ミュージアム同様、今日も入場時にチケットのスキャンはおろか、チェックすらされなかった。どこも人手不足なのかもしれない。
はじめて開館時に入館したが、来館者は膨大な数の展示室にバラけるので、ゴッホの「ひまわり」がある部屋でもこの空き具合。




南に位置する展示室から北の方向を眺めると、突き当たりの壁に掛かった宗教画まで見通せた。


幾重にも重なった通路のアーチが、まるで宗教画の額縁のように見える。こんな展示方法があるとは!何度も来ているのに気づかなかった。

これも、まだ人がまばらな時間帯に入場したからこそ、気づいたことだ。ナショナル・ギャラリーは開館時のチケットを予約する価値がある。
ナショナル・ギャラリーの公式予約サイトはこちら↓
絵画は門外漢なので、モネ、レンブラント、フェルメール、ダ・ヴィンチといったポピュラーな画家と、ガイドブックで「必見」と紹介されている作品を中心に鑑賞(これはいつものこと)。



「高い部屋のテーブルで読書をする男」





ナショナル・ギャラリーで一番好きな絵

海外の美術館では来館者が模写している姿をよく見かけるが、今日はイーゼルを広げ、油絵で模写している強者に遭遇。

12:00 退館
トラファルガー広場から遠くにビッグ・ベンが見えたので、散歩がてらテムズ川に向かう。


ビッグ・ベンまでは徒歩15分。途中、近衛騎兵隊の司令部「ホース・ガーズ」の前には凄い人だかりができていた。


12:25 ビッグ・ベン
2021年に大規模改修工事を終えてピカピカになったビッグ・ベンは、真夏のような強い日差しを受けてさらに光り輝く。ロンドン観光してるなぁ。


『ウォレスとグルミット』とニック・パーク監督のこと
それは、たしか1994年のある土曜日のことだった。社会に出て働き始めたばかりの僕は、疲れ切って週末を迎え、正午近くに目覚めた。何気なくテレビを点けると、アナログなクレイ・アニメーションが目に飛込んでくる。アードマン・アニメーションズの『快適な生活〜ぼくらはみんないきている〜(Creature Comforts)』『ウォレスとグルミット』の初期短編3作と、そのメイキングだったと記憶している。どれも手作りの粘土でできたフィギュアのアナログな動きと、英国的なユーモアに溢れた作品で、一瞬で心を奪われてしまった。寝起きなのと、画面に集中したため、ビデオに録画することすら思いつかなかった。
もう一度観たい、と探してみたが、当時日本ではソフトが発売されていなかった。後日、秋葉原の専門店で『Ardman Collection』の輸入盤レーザー・ディスクを見つけて購入したものの、僕の好きな『ウォレスとグルミット』は収録されていなかった。
1995年にニューヨークを訪問した際、今はなきビデオレンタルチェーン「ブロックバスター」で『Wallace & Gromit The Wrong Trousers』のVHSテープを見つけた時は、小躍りして買い求めた。

友達への布教用に数本購入した
その後、日本でも『ウォレスとグルミット』はレーザーディスク、DVDと各時代のフォーマットで発売され、日常的に同作を鑑賞することができるようになった。
2005年10月には、東京国際映画祭出品に合わせて来日したニック・パーク監督と宮崎駿監督の公開対談会『映画企画のあれこれ』が開催された。まさか、僕のアニメ界の2大巨頭が公開対談という形でつながる日が来るとは想像もしていなかったので、これは嬉しい驚きだった。
なんとかチケットを入手して観覧した対談は、CG全盛の時代になっても「手作り」にこだわり続ける両クリエーターが、互いにシンパシーと尊敬の念を抱いていることが伝わってくるものだった。

対談が終わると、両監督は逆の方向に退出していった。一瞬、「どちらに着いていこうか」と躊躇したが、パーク監督に会える機会はもうないだろうと、彼の方に着いていった(幸運にも、宮崎監督には以前サインをもらったことがあった)。
会場を出たところでパーク監督に声をかけ、ムック本「ウォレスとグルミット オフィシャルファンブック」にサインをお願いすると、快くサインに応じてくれた。握手した手は柔らかく、「あぁ、これが『ウォレスとグルミット』の世界を創りだした神の手か」と感動した。

宮崎監督にサインをもらった話はこちら↓

15:20-16:30 Inside Aardman: Wallace & Gromit and Friends
Young V&Aでアードマン・アニメーションズ創設50周年を記念した展示会。子供向け施設だが、大人の来館者も多い。




スケッチから粘土製フィギュアとその製作デスク、乗り物、セット、ライティングブース、効果音ブースなど、アードマン・アニメーションズの制作現場を体感できる。
■スケッチ




■フィギュア




■乗り物




■セット















■ラインティングブース

■効果音ブース

どの展示も可愛らしくて、見ているだけで楽しくなってくる。そして、さすがは本国での展示会、大型のセットや乗り物の展示もあって大満足。
会期は2026年11月15日まで。今回、渡英を決めてすぐにチケットを予約したが、売り切れのスロット続出だったので、早めの予約をお勧めする。
「Inside Aardman: Wallace & Gromit and Friends」の公式予約サイトはこちら↓

19:30-22:30 『Moulin Rouge! The Musical』
今年2月にロンドンでジェフ(ロンドン在住のアメリカ人の友達)とディナーを取った時に勧められたミュージカル『Moulin Rouge!』をPiccadilly Theatreで。

バズ・ラーマン監督の映画『ムーラン・ルージュ』でお馴染み、パリのキャバレーを舞台とした演目だけあって、ステージが豪華絢爛。開演前、「これは映える」とばかりに若い女性が真っ赤なステージの写真を撮りまくる(僕も撮りまくった)。


この演目の最大の特徴は、ミュージカル用に書き下ろされた新曲だけでなく、既存の楽曲も使用する「ジュークボックス・ミュージカル」形式だ。舞台は19世紀末のパリだが、マドンナやレディー・ガガ、アデル、クリスティーナ・アギレラといった現代のポップスが違和感なく織り込まれる。全キャスト、とにかく歌が上手くてウェスト・エンドの底力を痛感。客席もコンサートのような盛り上がりだ。

少しずつ世界観を醸成していくパターン

23:30 帰宿
こういう時に助かる「完全メシ」で遅い夕飯。


24:00 就寝
ロイヤル・アルバート・ホールでビートルズの撮影場所を探し、科学博物館でカズオ・イシグロゆかりの展示品を観て、自然史博物館、バッキンガム宮殿を廻る、ロンドン4日目の記事はこちら↓



