Day 5【Lake District】(2026/4/26)

windereme UK

7:00 起床 
湖水地方に移動するために早起きして朝食に取りに行くと、顔見知りのホールスタッフが席に通してくれた。あまり時間がないのでビュッフェだけにすると告げると、「オムレツならすぐにできるわよ」と意外な応え。それならば、とオムレツの「全部入り」を頼む。ビュッフェの野菜を食べていると、確かにすぐにオムレツがサーブされた。大振りのオムレツはフワッとしていて、ハム、チーズ、刻み野菜がたっぷり。これまでレストランで食べた中で、一番美味しいオムレツだった。

焼き具合もバッチリな全部入りオムレツ

彼女は笑顔を見せないクールなタイプだが、「エッグベネディクトのオランデーズソースにはタバスコが合うわよ」とか(濃厚なソースがスッキリした風味になって、目から鱗の美味しさだった)、「スムージーの新フレーバー飲んだ?」とか(飲んでみたら美味しかった)、適宜有用なことを教えてくれる。まるでしばしばタイムリーヒットを打つ、勝負強いバッターのようだ。

「お陰で温かいものを食べられて、お腹が一杯になったよ。チェックアウトして、月曜日に戻ってくるね」とお礼を言うと、「来週はいないから会えないけど、引き続き旅を楽しんで」と少し微笑んで送り出してくれた。こういう時、ロンドンに常宿があってよかったと思う。

湖水地方(Lake District)について
昨年(2025年)8月、Oasisのロンドン公演とエディンバラ公演の合間にはじめて湖水地方に行った。緑が豊かで空気もキレイで、75日にわたる長旅の中で息をつけた数少ない場所の一つだったので、またいつか来てみたいなとは思っていたけれど、まさかその9ヶ月後に再訪することになるとは。でも、花芽吹いた頃に行ってみるのもいいアイディアではないか。

明後日にはバースに移動してヴァン・モリソンのライブを観るため(これが当初の旅の目的)、湖水地方に割ける日程は、わずか1泊2日。そこで、「ロンドンからの電車の往復チケットとホテル代込み、現地ガイドは日本人」というパックツアーに申し込んだ。一つずつ自分で手配することもできるけど、スペイン旅行の手配が諸々あるので、湖水地方は他人様に段取りをお願いして、リラックスしながら旅することに。

8:00 ホテルチェックアウト
ホテルにスーツケースを預かってもらい(これも常宿の恩恵だ)、地下鉄でユーストン駅に向かう。

8:25 ユーストン駅到着
昨年8月に湖水地方に向かった時は、本来は湖水地方の入口であるオクセンホルム(Oxenholme)駅で電車を乗り換え、ウィンダミア(Winderemere)駅まで行くはずだったが、強風の影響でプレストン(Preston)駅で電車が止まってしまった。仕方なくプレストン駅からUberでウィンダミアのホテルまで向かうことに。

ユーストン駅
目的地はオクセンホルム駅
去年はプレストン駅で電車が止まってしまった

2025年8月、途中で電車が止まった話はこちら↓

Day 45【London → Lake District】(2025/8/4)
8時半起床。朝食後、ホテルに預かってもらう荷物をなんとか2つにまとめる(昨夜は3つだった)。ベッドの上の荷物を旅行に持参床の荷物をホテルに預かってもらう算段10時半にチェックアウトする際、次のチェックイン(9月1日)まで荷物を預かってもらえ…

8:47 ユーストン駅出発
オクセンホルム駅までは2時間20分。

グラスゴー・セントラル行きの電車に乗る
懐かしのプレストン駅に停車中

テーブル席に座ると、テーブルの真ん中に何やらしるしが。「ここに置いたら充電できそうだな」と思いながらスマホを置くと充電が始まった!進んでる。

日本の新幹線から売店と車内販売がなくなって久しいが、トイレに立つと軽食や飲み物の売店があった。

テーブルの「充電可」のしるし
やっぱり軽食の売店くらいは欲しい

湖水地方が近づいてくると、車窓から黒い羊が見える。これはハードウィック (Herdwick)と呼ばれる湖水地方で飼育される品種で、生まれた時は全身が真っ黒だが、成長するにつれて頭部が白くなり、体毛もこげ茶からグレーへと変化していく。この黒い羊の赤ちゃんは、この時期しか見ることができない。

右斜め上の丘に羊の群れが見える

12:10 オクセンホルム駅到着
降車時、ステップに「HITACHI」のロゴを見つける。今回の旅行で日本企業のロゴを見たのははじめてのことだ(1993年にロンドンを初訪問した時は、ピカデリー・サーカスに「SANYO」の看板があったのに・・・)。

少し晴れ間も見えて、湖水地方にしては天気上々。

HITACHI製車両
オクセンホルム駅

駅のホームで日本人ガイドHさんとドライバーのギャリーと落ち合う。ツアー参加者が僕だけだったので、ラッキーなことにプライベートツアーになった。車はギャリーのセダン。Hさんはイギリス好きが高じてイギリスに移住。最初はロンドンに住み、10ヶ月程前に湖水地方に引っ越してきたという。「湖水地方ははじめて?」と聞かれ、「去年8月にOasisのライブを観にきた時、ロンドンとエディンバラのライブの合間に来たよ」と答えると、「Oasisの音楽はいいけど、あの兄弟はクソだ」とギャリー。あぁ、僕は今、イギリスにいるんだなぁ。

今日は湖水地方の南部(地図の下部)を廻り、明日は中部と北部を廻る予定。

Hさんお手製の地図、今日は下の方を廻る

13:40 ヒルトップ
『ピーターラビット』の著者ビアトリクス・ポターが1900年代初頭に住んだ農場である、ここヒルトップには昨年もツアーで来たが、その時は小雨模様で、8月だというのに手がかじかむ寒さだった(手袋がほしかったくらい)。

昨年、湖水地方を廻った話はこちら↓

Day 46【Lake District: Beatrix Potter Tour】(2025/8/5)
プランB8時起床。8時40分に食堂に行くと、中年女性スタッフがオープン準備中。「8時45分にサーモンベーグルをお願いしたんだけど」と言うと、「私は何も聞いてないし、今日はサーモンもない」とにべもない。「昨日バーの男性スタッフに駅を9時5分に…

ヒルトップは湖水地方のツアーに必ず組み込まれる人気スポットなのに、前回はなんの知識もなしに来てしまったので、今回は事前に『ピーターラビットのすべて ビクトリクス・ポターと英国を旅する』を読んで予習はバッチリ(『ピーターラビット』は未読のままだけど・・・)。

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駐車場からヒルトップに向かう途中、羊の親子に出くわす。黒い赤ちゃん!

黒いのが赤ちゃん
ヒルトップ入口
『こねこのトムのおはなし』に登場する石垣と木戸
『こねことトムのおはなし』より
敷地内から木戸を見ると、こんな景色

今でも敷地の一部が農場のままなっていて、奥の方に餌食む牛が見えた。

ポターが住んでいた家の中にも、絵本の挿絵に登場するところがたくさんある。

ヒルトップの入口に立つポター
『ひげのサムエルのおはなし』に登場する暖炉
ここに座って絵本を読むこともできる
ポターが描いた秋のヒルトップ

2階に上がると、『2ひきのわるいねずみのおはなし』の展示。

わるいねずみがチュウイしてくれる
ドールハウスならぬ、マウスハウス

絵本に出てくるような売店では、グッズやポターの著書を販売している。

敷地内の売店

14:00 ホークスヘッド(Hawkshead)
自然に囲まれた教会を起点に村を散策。この村も前回のツアーで来たので、だいたいの感じは覚えている。

教会に続く道の花は散り始めていた
教会
教会の横を進むと
また羊!

ポターの絵本に登場する風景や白壁の家々を見ながら歩いているうちに、あっという間に小さな村を一周してしまった。

『パイがふたつあったおはなし』に登場する建物
『パイがふたつあったおはなし』より
白壁の家々
広場

おやつの時間が近いので、アイスクリームを食べて休憩。アイスを食べたくなるような陽気でよかった(これ、本当に大事)。

みんな外で食べているアイスクリーム屋さん
店内は空いていたので、窓際で休憩
食べたら元気が出た、甘さ強めのアイスクリーム

15:00 ターンハウズ(Tarn Hows)
1929年にポターがこの湖を含む広大な土地を取得し、現在はナショナルトラストが管理、ポターの意思を継いでこの美しい景観を守っている。湖面を眺めながら、肺がキレイな空気をたくさん吸い込んでいるのが分かる。

カラマツ林に囲まれたターンハウズ
透明度の高い水

16:00 ホテルチェックイン
リゾート地によくある、個人経営のプチホテルに送り届けてもらって、今日のツアーは終了。

Thornbank Guest House
寝返りを打つと落ちそうになるベッド
なんで欧米のベッドってこんなに小さいの?

ホテルはボウネス(Bowness)と去年滞在したウィンダミア(Windermere)の真ん中に位置している。荷ほどきしてオレストヘッドへ。

地図の中心が宿泊地

17:00 オレストヘッド(Orrest Head)
10回も瞬きをするうちに終わってしまうウィンダミアのメインストリートを通り、去年宿泊したホテルを眺めてオレストウッドへ。

あっという間に終わるメインストリート
去年、朝食を食いっぱぐれたホテル
オレストヘッド入口
青が登りやすいルート

オレストヘッドは小高い山で、麓から頂上までは徒歩20分くらい。

10分程登るとウィンダミア湖が見えてくる
ウィンダミアの町も見える

頂上に登ると、360℃パノラマの絶景が開ける。果てしなく気持ちがいい。オレストヘッドは、「アクセスよし、空気よし、景色よし」の三拍子が揃っているので、前回の滞在中には、朝夕2回来た日もあった。

頂上から見るウィンダミア湖
連なる山々の説明
絵になるおじさん3人組

下山してUberを呼び、ドライバーのギャリーお勧めのレストラン「Quayside」に向かう。

18:30 Quayside
店内は混んでいたので、空いている奥のスペースのテーブルに座る。

レストランQuayside

なかなかオーダーを取りに来てくれないので、ホールスタッフに声をかけると、「ここはバースペースだから、自分でバーカウンターに行って注文してね」と。なるほど。

そうとは知らず座ってしまったバーエリア
食べ物もバーカウンターで注文する

カンバーランド・ソーセージ(Cumberland Sausage)とガーリックチーズブレッドを注文。

メニュー
美味い!

ウィンダミア湖に夕陽が落ちるのを見ながら、胡椒が効いて肉のゴロゴロした食感のあるソーセージを食べる。カリカリの食感がビールによく合う。

カリカリ食感のカンバーランド・ソーセージ
ガーリックチーズブレッド
ウィンダミア湖に落ちる夕陽
久しぶりにじっくりと見た落陽

腹ごなしを兼ねて、湖畔を散歩しながらホテルに戻る。

ウィンダミア湖畔
みんなのんびりしてる
湖畔にはたくさんの鳥が
北アメリカ原産のカナダガン
ボウネスの町並み
坂が多い

22:30 就寝
お腹は一杯、外は真っ暗になったので早めに寝る。リゾート地のいいところは、暗くなったら潔く寝ちゃえることだ。

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