今日の予定は「千と千尋の神隠し」観劇のみだが、その前に行ってみたいところがある。
9:00 朝食
ケールサラダと旨辛く炒めた豚肉を葉野菜に包んで食べる。


大気汚染は少し改善したようで、空の霞が薄く、気分がいい。


12:00 ピョルマダン図書館(Starfield Library)
行きたかったのは、展示会場とショッピングモールの複合施設「コエックス(COEX)」にある「ピョルマダン図書館(Starfield Library)」。

高さ13メートルの巨大書架が特徴的な、「映え」に全振りした図書館だ。来館者は皆一様に写真を撮っている。

従来の図書館とは真逆の設計思想

でも、たとえきっかけが「映え」だとしても、たとえ来館者の一部だとしても、本に興味を持つことにつながるのであれば、いいことだと思う。それがこの図書館の副次的な役割だろう。図書館全体が一種のコンテンポラリー・アートだといえる。

13:00 劇場最寄駅着
地下鉄の駅を出ると、気温12℃。暑くてダウンジャケットを脱ぐ。まさか2月のソウルでこんなに暖かな日があるとは。
14:00 舞台『千と千尋の神隠し』ソウル公演上白石萌音さん(以下、上白石)千穐楽


今日は2階の2列目中央の席(幸運にもキャンセルチケットを購入できた)。


オーケストラの音圧が高く、音響が抜群によい。弦楽器が右側から、管楽器が左側から聴こえたり、波や虫の声のサウンドエフェクトがサラウンドで聴こえたり、とても臨場感がある。舞台全体が観やすく、トータルでパフォーマンスを鑑賞するならベストな席だ。
上白石の演技では、特に「よかった・・・」のセリフが印象に残る。物語の終盤、瀕死の状態だったはずのハクが、思いがけず目の前に現れた時に上白石が発する「よかった・・・」。このセリフは、「驚愕」、「安堵」、「歓喜」、「慈悲」、「感謝」、そしていくばくかの「好き」が渾然一体となった、渾身の「よかった・・・」だった。『千と千尋の神隠し』は、煮詰めれば「千尋の成長の物語」だが、この深みある「よかった・・・」によって千尋の成長を強く実感することができた。
千穐楽のカーテンコールでは、まず日本語で「韓国の観客がこの作品の新しい魅力を教えてくれた」と感謝し(通訳が韓国語に翻訳)、続いて上白石本人が韓国語で「今度は旅行で韓国に来ます!」と笑顔で挨拶して万雷の拍手を受けた。
これまで東京、大阪、名古屋、ロンドンで上白石演じる千尋を観た。その都度素晴らしい演技に感心したが、ここソウルで演技により深みを増し、彼女自身の最高点を更新したように見える。
次に上白石演じる千尋を観られるのは、いつ、どの都市だろうか?




17:20 夕飯
旅の目的である観劇が終わり、「百年屋」の麺中心の店で1人打ち上がる。

昨日行った豆腐料理専門店のすぐ近くにある

「昔ながらのカルグクス」と「海鮮チヂミ」を頼んだら、テーブルの上が大変なことになった。全部美味しくいただいたけど、チヂミは完全に2人分の大きさだった・・・。



塩気が薄く、まろやかな味わい

こちらはしっかりした味付け
18:00 劇場に戻る
観客の去った劇場に戻る。3月まで公演は続くが、僕も千穐楽な気分で劇場内を散策。

美しいホールだった




20:00 ホテル最寄駅へ
日が暮れると急速に気温が下がり、冬が戻ってきた。寒い。


21:30 夜鳴きそば
ドーミーインといえば「夜鳴きそば」だが、一昨日、昨日とソワレを観たので、今夜が最初で最後の「夜鳴き」。韓国人にも大人気だ。


帰国便のチェックインを済ませて大浴場に浸かり、いつの間にか寝落ち。
明朝大晦日のソウルを旅立ち、僕の「千と千尋の3泊4日」は終わる。

