Day 15【London: Christmas Quartet at Abbey Road】(2024/12/21) 完

abbey-road The Beatles

旅のプランニングが大詰めを迎えた11月6日、アビー・ロード・スタジオから「Christmas Quartet at Abbey Road」の案内があった。イベントの内容は「スタジオ2」におけるクリスマスコンサートで、日程は12月20、21、22日の3日間。

案内メールの一部

ポールのロンドン最終公演が12月19日だから、渡りに船。この「ビートルズを巡る旅」の有終の美を飾るのに相応しいイベントだ。

アビー・ロード・スタジオに入るのは、今年(2024年)8月の「Abbey Road Studios Presents: Stories in Sound」以来2回目。これは『Recording The Beatles』の著者であるケヴィン・ライアンとブライアン・ケヒューがスタジオの歴史を振り返るトークショーだった。

名著「Recording The Beatles」

はじめてスタジオの玄関ドアを通り、階段を降りて地下の「スタジオ2」に入った時は本当に感動した。「あの玄関に入れただけでも凄いことだよ」という話で始まったトークショーについては、追って記事にしたい。それにしても1年で2回も「スタジオ2」に入れるなんて、こんなにラッキーな年はない。

9:00 起床
小雨のため朝食後の散歩は休み。

13:00 アビー・ロード

ポールの公演の影響か、ファンが多い

まだイベントの待機列はできていなかったので、ポールの自宅へ。ロンドン公演の直後なのでもしかしたらと思ったけど、主は不在の様子。

待機列が気になり、すぐにスタジオに戻る

13:30 アビー・ロード・ショップ
店内にはクリスマスグッズのコーナーが。

アビー・ロード・ショップ
クリスマスコーナー

『Sgt. Pepper’s』録音時のセッションシート(£60.00、12,600円!)と『Yellow Submarine』のスノードーム(£30.99、6,500円!)が気になるけど、高い!

セッションシート
スノードーム

13:50 待機列に並ぶ

先客は子供連れの家族4人
黒テントでチェックイン

開場まで40分。小雨が降り始め、気温は3℃と寒い。

会場15分前 寒さを耐える

14:30 入場
階段を上ったところで、後ろの参加者に写真を撮ってもらう。

ここまで入っただけでも快挙!

受付を通り、階段を降りて「スタジオ1」を横目に「スタジオ2」へ。

スタジオ1のサイン
スタジオ2のサイン

スタジオに入ると、子供の頃に通った幼稚園の匂いがした。少しカビ臭くて、懐かしい匂い。

スタジオ2入口
分厚いドア
ドアノブ

スタジオ内の照明は控えめで、ステージの装飾が美しい。

スタジオに入ったところ
スタジオの奥から入口方向を観る
左手に「あの」階段が見える!
スタジオ中央のステージ

スタジオの隅には、ビートルズ時代の鍵盤楽器とミキシングデスクが展示されている。凄い!

Steinway Vertegrand Upright Piano
「Lady Madonna」のブギウギサウンドはこのピアノから生まれた。『Sgt. Pepper’s』『White Album』で頻繁に使用。

Steinway Vertegrand Upright Piano

Hammond RT-3 Organ
ビートルズのほぼすべてのアルバムとピンク・フロイドの『The Dark Side Of The Moon』などで使用。

Hammond RT-3 Organ

Challen Piano
 『Magical Mystery Tour』『White Album』で使用。

Challen Piano(なんと現役!)

TG12345 Mk.Ⅱ Desk
『Abbey Road』『The Dark Side of The Moon』で使用。

TG12345 Mk.Ⅱ Desk

15:00 開演

ストリングスカルテット


ストリングスカルテットが演奏するのはクリスマスソング。ふくよかな弦のハーモニーがスタジオに優しく響き渡る。うっとりする程いい音だ。ショーの終盤、1964年(ちょうど60年前)にこのスタジオで録音された、ビートルズのクリスマス・レコードが再生される。60年前の音源を録音した場所で聴くなんて、不思議な気分。この粋な演出に続いて演奏されたのは「All You Need Is Love」。特にアウトロのオーケストラパートの再現には感動した。カルテット版「Christmas Time (Is Here Again )」もちょっと聴いてみたかったけど・・・。

「Wonderful Christmastime」を含むクリスマスソングメドレーで終了。こうしてじっくり聞くと、「弦楽四重奏」がいかに完成された演奏ユニットなのか、よく分かる。何も足してはならないし、何も引いてはならない(ウイスキーの「山崎」みたいだ)。

16:00 終演
今年はじめて実施したクリスマスショー、来年以降も続けていきたいとのこと。

「あの」階段

「あの」階段に
上りたい!

観客がどんどん帰っていくのを見て、スタッフに「あの階段に上ってもいい?」と訊くと、あっさりオーケー。

上る!

コントロールルームに入ることはできないが、階段の上まで行けた。レコーディングの時、ジョージ・マーティンはこの高さからボーイズを見ていたんだ、と思うと感慨深い。

上った!
ジョージ・マーティン目線
階段を下りた辺りで、ポールは「Blackbird」を録音した

ディテール
こんな写真を撮っているのは僕だけだ。

壁の吸音材
吸音材のアップ
非常扉の先にエコー・チェンバー(残響室)がある

16:15 スタジオを出る
すっかり外は暗くなっていた。

さらばアビー・ロード・スタジオ
また会う日まで

18:00 Reckless Records
ロニー・スコッツのライブまで時間があったのでレコード屋に立ち寄ると、ビートルズの「1965年」のクリスマス・レコードがあった。さっきスタジオで聴いたのは「1964年」のものだが、過ぎ去った年月の長さを考えれば、1年なんて誤差だ。ピクチャースリーブはなかったけど、これも運命だと購入。

Reckless Records
「1965年」のクリスマスレコード 惜しい!

18:30 The Laurence Cottle Big Band
バンドリーダーは、アラン・パーソンズ・プロジェクト、ブラック・サバス(!)、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソンらのアルバムに参加したことがあるベーシスト、ローレンス・コトル。今夜は、彼が率いるビッグバンドがタワー・オブ・パワーの曲を演奏するという企画。狭いステージは十数人のミュージシャンで満員電車のようだ。目の前の重厚なホーン隊の音圧が凄い。タワー・オブ・パワーは聴いたことがなかったけど、ビッグバンドによるジャズファンク、十分楽しめた。

ロニー・スコッツ店内
The Laurence Cottle Big Band

21:45 帰宿
ファイブ・ガイズでハンバーガーとポテトをテイクアウトして、日本から持参したいいちこを炭酸水で割り、旅の完遂を一人で乾杯。

ファイブ・ガイズの暴力的なボリュームのハンバーガー
これでも「小」
暴力的に美味いポテト
糖質的にもいいちこが一番

この旅では、ポールの「Got Back 2024」をマドリード、マンチェスター、ロンドンと追いかけ、リンゴとの共演で大団円。リバプールではジョンとポールの家を訪問し、ロンドンではアビー・ロード・スタジオの中に入った。これ以上望むことはなにもない。

お土産
今回ばかりは仕方がない、と結局買ってしまったビートルズ関連の品々(我ながら、何がどう仕方ないというのか・・・)。

セッションシート
値段の3/4くらいは、この証明書料(たぶん)
「スタジオ2」のサイン 自室のドアにかけるつもり
キーホルダー
「1965年」のクリスマスレコード(ソノシート)
スノードーム

帰国したら、「Now & Then」を開封してターンテーブルにかけてみよう。

この旅、初日の記事はこちら↓

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