Day 74【Summer of Oasis: 長い旅の終わりに】(2025/9/2)

oasis Live 25 2025 Summer UK, Ireland & Italy – Oasis

2025年の夏、オアシスの再結成ツアー「oasis Live ’25」を観るために、75日間にわたってヨーロッパを旅した。旅の全体像が分かりやすいので、帰国前日(74日目)の記事からこのブログを始めよう。

長い旅の終わりに
旅が終わる。旅を始めた時に3個だった荷物は、各地で買ったお土産とレコード、オアシスのVIPグッズで5個になった。なるべく街を体感しようと毎日2〜3万歩は歩いたため、新品だったスニーカーは汚れてくたびれ、抗がん剤治療の後遺症が残る足はボロボロだ。

74日の旅を経て、3個から5個に増えた荷物
この文章を書いているホテルのバー・ラウンジ

毎日刺激的なことが起こって記憶がドンドン上書きされてしまい、6月21日に始まったこの旅の前半の事はほとんど憶えていない。いや、本当は憶えているんだけど、少なくとも意識の表層近くにはない。そんな不思議な感覚がずっと続いている。

たくさんの街を訪れ、中古レコード屋を巡ってシングル盤を漁り、写真を撮って、地元の料理を食べた。そして、何より音楽だ。

旅のはじまり
この旅はちょうど1年前にオアシス再結成ライブのチケットを購入した時に始まった。全公演のチケットは即完売したが、昨年秋から冬にかけてチケットマスターのサイトを頻繁にチェックしてリセールチケットを一公演ずつ拾っていくうちに「再結成後の最初の17公演をすべて観てやろう」と考えるようになった(僕が17公演をすべて観てやろうと思った背景は2026年10月のオアシス来日公演の記事に書いた)。ただ、この時点では7月初旬から8月中旬の1ヶ月半の旅になるはずだった。その後、6月下旬のヴァン・モリソンのディナーショウが発表され、旅の始まりが2週間前倒しになった。さらに、8月末のヴァンの80歳を祝うバースデーコンサートが発表されたことによって旅の終わりが三週間延長されて旅の骨格が固まり、いつの間にか75日間の長旅になっていた。

ライブコンサート
幸運なことに、オアシスとヴァン・モリソンのコンサートの合間にニール・ヤングスティーヴィー・ワンダーザ・フー(The Who)のコンサートが発表された。

Neil Young
Neil Young (Dublin, 2025/6/26)
Stevie Wonder
Stevie Wonder (Birmingham, 2025/7/5)
The Who
The Who (Milan, 2025/7/22)

旅の行程
ライブのない期間は行ってみたかった街をピックアップして観光を計画した。その結果「ロンドン → ベルファスト → ダブリン → ロンドン → ブレナヴォン → カーディフ → バーミンガム → カーディフ → マンチェスター → リバプール → マンチェスター →  ミラノ → ロンドン → 湖水地方 → グラスゴー → エディンバラ → ダブリン → コーク → ゴールウェイ → ベルファスト → ロンドン」という移動続きの行程になった。

Map
黄色い☆が今回訪れたところ
Facebookの投稿を見た友達がマッピングしてくれた

Summer of Oasis
旅行中、よく「オアシスを17回も観て、飽きないの?」と訊かれた。確かにセットリストは全公演同じだったものの、異なる街の会場で、常に変化する天候の下、各地域ならではの盛り上がりを見せる聴衆に、毎回違った感情が引き起こされた。16年振りに再結成したバンドも、ライブを重ねるに連れて演奏の一体感を増していった。

oasis
Oasis (Manchester, 2025/7/19)

また、ロンドン・ウェンブリースタジアム最終公演(2025年8月3日)で撮ったこの下の写真が、旅の「背骨」を表していると思う。僕はこの8万人の一部となって、バンドの再結成を祝福し、リアムが歌うノエルの美しいメロディーを合唱した。そして、その歌声はスタジアムの空に儚く消えていった。今でも夢の中の光景ではないかと自分を疑ってしまう。

この一つ一つの「点」にそれぞれの人生があり、オアシスとの関わりがある。もちろん、僕にも。

この夏の17公演を経て、数か月後に東京で再びオアシスを観ることになった。そこで感じた欧州公演と日本公演の観客や会場の雰囲気の違いについても、東京公演の記事に書いた。

ヴァン・モリソン
8月末にベルファストで観たヴァン・モリソンのライブは、長旅の有終の美を飾ってくれた。80歳目前のベテランミュージシャンが6日間で5回もコンサートを開くなんて普通はあり得ない。そんな奇跡に立ち会えたのもラッキーだった。

Van Morrison
Van Morrison with Ronnie Wood
(Belfast, 8/31/2025)

様々な人との交流
たくさんの人に会った。空港、駅、ホテルやレストランスタッフ、ツアーガイドとの一瞬のやり取り、以前ロンドンや東京で知り合った友人との再会、ライブ会場で行列に一緒に並んだ人たちとの親近感、これまではオンライン上だけでやり取りをしていた、世界中から集まった音楽ファンとの出会い、こういった人たちとの温かな交流は(時々冷たいサービスも受けたけど)、疲れがちな旅に栄養を与え、前進を続ける原動力となった。よく「人には社会との繋がりが必要だ」と言うけれど、早期退職から2年半が経過した今、この異国の人達との繋がりを自分が属する社会の一部だと思えば、「随分と遠くまで来たものだ」と感慨深い。

YouTube
6月中旬に自分が撮ったライブ動画をシェアするために開設したYouTubeチャネル「MASA’s From The Venue」は、9月2日現在、登録者数4,285人、総再生回数430万回の規模になった。当初の想定通り、旅行中に録画したオアシスのライブ動画への反応が大半を占める。ライブ直後の深夜に動画をアップすると、翌朝には世界中のファンからコメントが殺到していた。「僕はアメリカに住んでるんだけど、生まれ故郷のダブリンでオアシスが演奏しているのを見られてよかった。シェアしてくれてありがとう」なんてコメントを読むと、夜鍋した甲斐があったと嬉しい気分になる。これもまた、僕が携わる新しい社会の一つである。

という訳で、旅の長さに比例して文章も長くなった。帰国して食べたいのは、やはり蕎麦屋のカツ丼です。

この旅、1日目の記事はこちら↓

Day 1【羽田 → London】2025/6/21)
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僕が、なぜ、どのように、こんな旅をするようになったのか?「My Story」はこちら(初めての方は「がんになった話 Part 1」→ Part 2 → Part 3 →「早期退職した話」の順にお読みください)↓

My Story

初めての方は「がんになった話 Part 1」→ Part 2 → Part 3 →「早期退職した話」の順にお読みください。

参考)Tips【ロンドン・エンタメ旅行の組み立て方】はこちら↓

Tips【ロンドン・エンタメ旅行の組み立て方】
数年前の早期退職後、頻繁にロンドンを訪れるようになった(もう一つのエンターテイメントの本場であるニューヨークには、近年複数の理由から行く気にならない)。観光、レジャー、グルメ、ライブ、ショッピングなど、旅の目的は人それぞれだが、僕の最優先事…

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