この旅ではじめて9時半までゆっくり寝た(大抵、朝5時頃には目が覚める)。朝食後、ハイド・パークを散歩。なぜか花が少なく、草は陽に焼かれたからか、枯れている。リスは一匹しか見当たらなかった。
一昨年東京で友達になった、イギリス出身のトムと一緒に昼食を取るため、イースト・ロンドンのワッピングへ。1520年に建設されたロンドン最古の川沿いのパブ、プロスペクト・オブ・ウィットビーが待ち合わせ場所だ。テムズ川から吹き込む風が気持ちいい。


彼は訳あって、東京に家族を残してロンドンに出稼ぎ中。事前に「日本から持っていって欲しいものある?」と聞いたら、「亀の子タワシ(小)」との答え。「なんでタワシ?!」と思っていたら、野菜の皮をこすって洗うのに使うそうだ。当地で入手可能なのは大きすぎるとのこと。なるほど。トムの就職先や家族の話しをしながら、ペールエールとギネスをハーフパイントずつゴクリ、フィッシュ&チップスをパクリ。パブを出てホワイト・チャペル駅まで一緒に歩き、「また、ロンドンか東京で会おう」と言い合って別れた。



ウェスト・エンドに移動して、ロニー・スコッツでザ・フィルハーモニック。ボーカリストが頭にネクタイを巻き、昭和の飲み会の課長スタイルで登場した時はずっこけたけど、ソウル、ファンク、メロー、ラップ、フュージョンなど、多様でミクスチャーな演奏に会場は大盛り上がり。いや、現代ではミクスチャー・ミュージックという概念はすでに意味を成さず、廃れたんだろう。彼らは音楽のジャンルなんて、軽々と自由に飛び越えているのだから。ヘアバンド代わりにネクタイを使うのはなかなかカッコよかったので、世界的に流行るかもしれない。いや、それはないか。



夜になっても、気温は24℃から下がらず、汗だくで洗濯、1時就寝。
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