Day 52【Edinburgh: Royal Edinburgh Military Tattoo】8/11/2025

UK

8時半起床。曇っているが、寒くはない。今日は、午前中エディンバラ城と聖ジャイルズ大聖堂を観光、夕方友人に会って、夜は「ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー」というショーを観る。盛りだくさんな一日だ。

エディンバラ城
サンドウィッチを食べてエディンバラ城へ。9時半の開門と同時に入場(要事前予約)。エディンバラ城は、スコットランドではグラスゴーのケルヴィングローヴ美術館&博物館(4日前に行った!)に次いで多くの観光客が訪れるそうだ。

朝は混雑していなかった
この城は人を遠ざけるために建造されましたが、今はあなたを歓迎します
ゲートの先にもう一つのゲート
坂を上ってクラウン・スクエアへ
クラウン・スクエアに入る
王宮
王宮内部のレリーフ

城内には王宮や礼拝堂、戦争博物館、牢屋など様々な施設があるが、一番印象に残ったのは16世紀に建てられたヴィクトリア様式の「グレート・ホール」(大広間)。目にも鮮やかな赤い壁や壁一面に飾られた武具、木製の天井を観ていると博物館にいるような気分だ。

木製の天井

血なまぐさい歴史の痕跡、牢屋跡。

テラスからカールトン・ヒルが見える
砲台
城の広場が今夜のミリタリー・タトゥーの会場

セント・ジャイルズ聖堂
次にロイヤル・マイルの中心にあるゴシック様式のセント・ジャイルズ聖堂へ。ステンドグラスやアーチ型の天井、パイプオルガンなどが荘厳な雰囲気を醸し出す。

セント・ジャイルズ聖堂
パイプオルガン
ステンドグラスをあしらった
ランプシェイド

教会の奥には増築されたネオゴシック様式のシスル礼拝堂があり、小さいながらも、なぜか広大な宇宙を感じさせる不思議なスペースだった。

シスル礼拝堂
複雑で精緻な形状の天井

ホテルに戻って友人との約束の時間まで昼寝。まだ疲れが抜けきっていないようだ。

5年ぶりに友人に会った話
16時に友人に会うために1階のバーに下りる。中国出身の彼女とは2020年2月にツイッターを通じて知り合い、ザ・フーのロンドン公演のチケットを譲ってもらった。ザ・フーのニューアルバム発売記念のライブで、会場はロンドン近郊のライブハウス、主催は地元のレコードショップ、という異例なものだった。チケットはライブ前にレコードショップまで取りに行かなければならず、そのチケットの受け渡しのためにロンドンで彼女と会う必要があったのだ。彼女のツイッター・アイコンがオアシスのリアム・ギャラガーの写真だったこともあり、オアシスの話しで盛り上がって、次に会う時にオアシスグッズを渡すことを約束していったん別れた。

翌月にザ・フーやヴァン・モリソンのライブを観るためにロンドンを再訪したものの、予定していたライブはほとんど中止になってしまった(辛うじてエルビス・コステロだけは観ることができた)。離日の朝、WHOのテドロス事務局長がパンデミックを宣言したのが悪夢の始まりで、ヒースロー空港到着直後に受信したのは、ザ・フーのツアー中止を告げるメールだった。「延期」ではなく「中止」だったことから、事態の深刻さが伺えた。これ以上に幸先の悪い旅はなかなか考えられない。それでもせっかくロンドンまで来たので、持参したグッズを彼女に渡すことにした。彼女は「留学先の大学の授業はすべてオンラインになってしまったし、家族が心配しているので数日以内に中国に帰ることにした」と言う。また、「地下鉄ではマスクをした方がいい。今ならアジア人以外もみんなマスクをしてるから、変な顔で見られない」とアドバイスをくれた。僕もその日のうちにフライトを変更し、旅程を1週間早く切り上げて帰国した(変更不可のチケットだったが、特例で一回に限り無料で変更してくれた)。帰国翌日から日本でも帰国者の一時隔離が始まったことを考えれば、ギリギリではあったがこの判断は正しかった。そう、人生と同じく、旅は判断の連続なのだ。2023年にパンデミックが終息して再びロンドンを訪問するようになり、彼女とは時々ツイッターで短いメッセージのやり取りを続けていた。

その彼女がオアシスのライブを観るためにエディンバラに来ると言うので、僕が滞在しているホテルのバーで会うことになった。5年ぶりに再会した彼女はだいぶ雰囲気が変わったなと思っていると、最近24歳になったと言う(出会った時は19歳だったのか!)。2022年にイギリスに戻ってPh.D.を取得し、現在は地方都市の大学で働いてるいるそうだ。そんな身の上話や、今熱心に聞いている音楽について話しているうちに2時間が経っていた。16年ぶりに再結成したオアシスのライブを観ることをきっかけに、ここエディンバラで再会できたことを喜び合って別れた。こういう人とは、またいつか、どこかで会えるだろう。

ホテル1階のバー

ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー
20時半、「ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー」を観るために再びエディンバラ城にへ。スコットランドを筆頭に様々な国の軍隊や団体の楽隊が参加するミリタリー・タトゥーは、スコットランドの伝統衣装「キルト」を身にまとった軍楽隊によるバグ・パイプのパフォーマンスが見ものだ(要事前予約)。昨年に続き、2回目の観覧。

城に向かう観客で一杯の
ロイヤル・マイル
門に火が灯った
今日はここから

ショウの内容は、昨年はなかったボランティアスタッフによる歌唱やハンドライト、ドローンの演出でエモーショナルになった。特に、スコットランドの素朴なメロディの歌唱には胸を打たれた。また、新たにショウの進行役を設けて、観客に平和を希求することの大切さを語りかけた。23時終演。

素朴なメロディが胸を打つ
ショウの大団円

余談だが、先週強風で電車が止まった日はミリタリー・タトゥー75年の歴史の中で初めて公演が中止になったそうだ。

オアシスのライブ帰りと比べれば楽ちん

24時半就寝。明日はオアシスのエディンバラ(およびイギリス)最終公演だ。

この旅、53日目の記事はこちら(いよいよエディンバラ最終公演です!)

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