旅のあらまし
今回の旅の主な目的は、ベルファスト(北アイルランド)、ダブリン(アイルランド)、アーマー(北アイルランド)でのヴァン・モリソンのライブを観ること。昨年8月に80歳になった御大だが、4日間で4公演とは老いてなお盛んだ。そして、ベルファストではヴァンに関してある試みを自らに課すことにした。
折角ロンドンに行くのだから(アイルランドへの直行便がないため、ロンドン経由が一般的)、舞台やライブも観たいし、友達にも会いたい。ロンドンでは、今まで行ったことのないビートルズゆかりの地にも行ってみたい。
ルートは「ロンドン → ベルファスト → ダブリン → アーマー → ベルファスト → ロンドン 」と11日間の旅行にしては移動の多い旅となる。

Day 1【羽田 → London: オーロラとBack To The Future The Musical】 (2/2/2026)
9:50 羽田発
ブログを書くようになって、いかに思い付きで文章を書いているか痛感(文章のパターンと語彙も乏しいが、それはまた別の問題だ)。個人的なメモや日記であれば整合性や論理性なんて軽視してもよいのだが、他人様の目に触れる文章でそれはまずい。という訳で、今回の旅のお供には1983年刊行のロングセラー「思考の整理学」を選んだ。

14時間超のロングフライトとその副産物
2022年2月のロシアによるウクライナ軍事侵攻以降、羽田発の欧州線はロシア上空を避けて、アラスカや北極上空を経由する北回りルートを取るようになった。その結果、14時間半の超ロングフライトとなってしまったわけだが(従来からプラス2~3時間)、一つだけいいことがあった。12月から3月にかけて機内からオーロラが見えることがあるのだ。機内からはじめてオーロラを見たのは、コロナ禍が終息に近づいた2023年3月にロンドンに向かった時のこと。消灯された機内で映画を観ていると、機長から「左手にオーロラが見えます」とアナウンスがあり、びっくりして窓の外を見てみると、緑色のオーロラが見えた!まさかロンドン行きの機上でオーロラが見えるとは思ってもみなかったので、驚いた。フライトマップを確認すると、オーロラが見えたのは北極海上。
それ以来、飛行機が離陸してシートベルト着用のサインが消えた後、フライトアテンダントに「今日はオーロラ見えそうですか?」と聞くようになった。オーロラが見えるか否かはフライト前のブリーフィングにおいてスタッフ間で共有されているらしく、「今日は出発から7時間後に見える可能性がありますよ」とのこと。羽田を出発したのが9時50分、オーロラが見えるとすれば、日本時間17時頃だ。
15:30(日本時間) オリオン座
「オーロラにはまだ少し早いかな」と思いながら窓の外を見ると、視線の少し上にオリオン座が見える。いつもは見上げている星座を水平方向に見るのは不思議な光景だった。

16:50(日本時間)オーロラ!
窓の外を見渡すと、今夜は満月が明るく、オーロラ観測には最適とは言えない気象状況だが、うっすらと白い雲のようなものが見える。念のためiPhoneで写真を撮ってみると緑色のオーロラだった(雲のようなものが見える時は、取りあえず写真を撮ってみることをお勧めする)。

10分程見えていたオーロラは、次第に色が薄くなって消えていった。


15:00 ロンドン到着
定刻通り曇り空のヒースロー空港着。気温7℃(体感3℃)。パディントン駅近くの常宿にチェックインすると、フロントデスクのスタッフは見知らぬ顔ばかり。
19:30 Back To The Future The Musical
5年前に上演が始まった「Back To The Future The Musical」のロンドン公演が4月に終わると聞き、観納めに行く。この演目は2023年3月に初めて観て以来、1)映画再現度の高さ(マーティ、ドクのそっくり度高し)、2)生身の演技、生演奏の臨場感、3)手に汗握るデロリアンの疾走に魅せられ、これまでに何度か観劇している。



昨年、何度目かの全キャスト交代があった。今のマーティは3代目だろうか?これまで見たマーティ役はそれなりにマイケル・J・フォックス似の俳優が起用されていたが(声も似ていた)、新マーティ役は髪の毛もチリチリであまり似ていない(声も似ていない)。


新キャスト陣に最初は違和感があったが、途中から全く気にならなくなった。キャストが代わっても、読後感ならぬ「観後感」は変わらず爽快なままで楽しかった。

なお、「Back To The Future: The Musical」は2026年10月以降、イギリス各地をツアーすることが発表されている。完全終了でなくてよかった。
2024年8月に「Spirited Away(舞台『千と千尋の神隠し』)」終了後、ずっと外装の長期改修工事中だったロンドン・コロシアムの前を通り掛かると、足場が外され、再びその美しい姿を眺めることができた(「Spirited Away」の観劇については追って記事を書きたい)。


Day 2【London → Belfast移動】 2/3/2026
8:00 起床
鳥の鳴き声で目が覚める。
9:00 朝食
フロントデスクと違って、朝食レストランのスタッフは見慣れた顔ばかりで安心。今年はじめて会うので「Late Happy New Year!」と挨拶したら、即座に「Early Happy New Year!」と返された。確かに来週末は旧正月だ。さすが接客のプロフェッショナル、恐れ入った。フル・イングリッシュ・ブレックファストを頼み、スクランブルエッグとベーコンをトーストしたパンに挟んで食べる。


10:00 ホテルチェックアウト
気温7℃、小雨の中をパディントン駅に向かう。
12:50 ロンドン出発
13:45 ベルファスト到着
ベルファストは風が強くて寒い(気温5℃、強風のため体感はマイナス6℃)。

空港からタクシーでベルファスト郊外にあるホテルへ向かう。ここは昨年8月にヴァン・モリソンファンの友達ハドリーと一緒に夕食を取ったホテルだ。せっかくベルファストに滞在するのだから、ヴァンの目撃談が多いこのホテルに宿泊し、あわよくば御大とエンカウントしてみたい、という算段である。
2025年8月にハドリーと夕食を一緒に取った記事はこちら↓
14:30 ホテルチェックイン



ホテルは曇りと雨が続くシーズンオフで空いているらしく(宿泊料金も安かった)、最上階である7階の部屋に通された。


16:30 買い出し
ヴァン御大とのエンカウントに備え、最新オリジナルCDのスリーブとサインペンをジャケットのポケットに忍ばせてホテルの敷地内を一通り散策し、日が暮れる前に買い出しに出かける。付近にはお店がなく、食料を求めて徒歩15分のところにあるスーパーへ(節約のため、チェックイン後にまずやることは水、酒と食料の調達。ホテルの客室は乾燥していることが多く、無料の水では足りないのだ)。



あいにく酒の取扱いがなく、さらに20分歩いてテスコ・エキスプレスに行ってワイン2本とビール4缶を購入。



これからの2泊、これだけあれば、酒は十分だろう。

17:15 海へ
ホテルからなだらかな坂を10分程下ると海に出る。


引き潮で低くなった海面に強風が波を作っている。ベルファストの厳しい冬を体感。


20:00 洗濯、夕食
洗濯して、日本から持参のカップヌードルで質素な夕食。汁物はカラダを芯から温めてくれる。


20:30 風呂
湯をためて冷え切ったカラダを温める。こういう時にバスタブがあるのは本当にありがたい。

23:00 ワインを飲んで、就寝
Day 3【Belfast: ヴァン・モリソンライブ初日】2/4/2025
7:30 起床
外はまだ暗い。ベルファストの緯度は北緯55度、北海道の最北端・宗谷岬(北緯45度)よりもさらに約10度北に位置しており、夜明けは遅い。

8:00 朝食
ビュッフェ形式のアイリッシュ・ブレックファストを選ぶと、「トーストは召し上がりますか?」と訊かれたので、コーヒーと一緒にお願いする。しばらくすると、トーストラック(トーストスタンドともいう)に乗った小ぶりな白と全粒粉のトースト4切れがサーブされた。ここ北アイルランドの朝食は「アルスター・フライ(Ulster Fly)」と呼ばれ、「ポテトブレッド(余り物のマッシュポテトに牛乳やバターを加えて作り直したのが始まり)」や「ソーダブレッド(ブラウン・ブレッド同様に発酵させないパンで、代わりにクッキング・ソーダを入れる)」が定番。トーストにバターをたっぷり塗って食べたら美味しかった。あと、バターで炒めた大きな椎茸!素材そのものの美味しさを堪能。


10:00 散歩
明日はこのホテルをチェックアウトしてベルファスト中心部へ移動するので、体感気温2℃の中、海を見納めに。海の近くに住んだことはないが、朝食後に浜辺まで散歩するのはなかなかいいものだ。曇りでも空気が清々しい。


15:30 Fさんと再会
ホテル内を散策していると、チェックインしたばかりのヴァンファンのFさんとばったり。ソファに座って少し話し、今夜のライブ会場へは一緒にタクシーで向かうことにした。
ヴァン・モリソンライブ初日の様子はこちら↓
23:30 夕飯と風呂
ライブ終了後、日本から持参したインスタント食品で遅い夕飯を済ませ、今夜も風呂に湯を張る。


25:00 就寝




