【「oasis Live ‘25」 18公演目】
旅の記事の途中だが、今日はオアシスの来日公演について書かないわけにはいかない。
チケット争奪戦
オアシス日本公演初日。実は、今回のツアーで日本公演のチケットを取るのが一番難しかった。何度かチケットぴあの先行抽選に外れ、一般発売はサイトにすら繋がらず終了。チケットのリセールはコンサート直前の限られた期間のみ行われることが予告されて(当然アクセスが集中して取れない)諦めかけていたところ、今年1月にノエル・ギャラガーのモバイル会員向け「チケット入り新春福袋」の発売予告があったので、会員登録してなんとか当選できた。
少し話は逸れるが、チケットぴあは日本国内の電話番号認証を必須にしているので、海外にいる人は基本的に抽選にすら申し込むことができない。プレミアム会員の僕でも海外からぴあのサイトにアクセスすると、電話番号認証を要求される。で、自分の携帯から電話を掛けても海外から掛けているので認証されず、サイトにログインすらできない。つまり、ぴあに登録した電話番号であっても日本国内から掛けない限り、認証されないのだ。
不正転売の対策は大事だと思うけど、これだけ国際化が進んで人の流動性が高くなっている世界で、日本にいないとチケットを購入できないとは本末転倒ではないか(e+やローソンチケットはメール認証なので、海外からアクセスしてもこのような問題は起きない)。海外からのアクセスを遮断することよる機会損失と不正転売防止による機会利益(そんなものはないと思うけど)、経営においてどちらを重視すべきかは自明である。なによりもチケットぴあは、海外からアクセスできなかった正規ユーザーの落胆を知るべきだ(怒ってるぞ)。
さて、このあたりで話をオアシスに戻そう。
オアシス東京ドーム初日
15時過ぎに雨の水道橋に着き、東京ドームへ。ドームの正面玄関(ゲート22)には、ギャラガー兄弟の写真の上に、長嶋茂雄終身名誉監督の”Our Giants Will Live Forever(わが巨人軍は永久に不滅です)”という言葉が刻まれている。わざわざ英語にしているので(ちょっと訳も不自然だし)、「オアシスの曲名”Live Forever”にかけて今回のライブのために設置したんだろう、なかなか洒落たことをするな」と思っていたら、この言葉が設置されたのは2022年だった。なんと、これは単なる偶然の奇跡!



20分程列に並んで16時前にドームに入り、例の福袋をもらう。


アリーナはほぼステージからの照明のみで非常に暗い。こんなに暗いドームは初めてだ(そういえば、2009年のオアシスのライブ会場だった幕張メッセの会場内も暗かった)。



周囲から聞こえてくるのは日本語だけで、海外からの観客はあまり見かけない(前述のチケットぴあの問題に起因していると思う)。10〜20代の観客が多く、ざっと見た感じ、半数前後が若い客層だ。これはオアシスが解散後も新しいオーディエンスを獲得し続けていることを意味し、ビートルズやローリング・ストーンズのような存在になりつつあることを示している。
アリーナが指定席というのも今回の日本公演ならでは。安全面から東京ドームが定めているハウスルールだそうだ。オアシスのライブを経験したことのない若い観客とアリーナ指定席、さてどうなることやら。
アジアン・カンフー・ジェネレーション
17時半、急遽発表されたサポートアクトであるアジアン・カンフー・ジェネレーションの演奏が始まる。たった30分の演奏だったが、会場が一気に温まった。2曲目の「リライト」では自然と涙が・・・。全身全霊のロックンロール、いい!

セットチェンジ

オアシス
18時半定刻にオアシス登場。手を繋いだリアムに先導されたノエルは破顔一笑。このツアーで一番リラックスしているように見えた。



ボーンヘッドの不在を除けば、バンドの状態は最高。代役にマイク・ムーアを起用してまでトリプル・ギター体制を維持したお陰で「音の壁」は健在だった。







今日の席はアリーナのほぼ最後部。そのためかどうか分からないが、ライブ中、とにかく暗い(ステージの照明が自席まで届かない)。その暗い照明のお陰で周囲やスタンドがよく見えず、超巨大なライブハウス、それが言い過ぎなら、巨大なコンサートホールでオアシスを観ているように感じる。屋根があるドームの効果で、ギャラガー兄弟の美しいハーモニーを強い音圧で聴くことができた。
僕が観ている席からだと、オーディエンスは「Whatever」でようやく心が完全にほどけ、「Live Forever(今日はどうしても長嶋さんの顔がチラついた)」で感情が溢れ出たように見えた。


ノエル「一緒に歌います!」
ノエルが「Don’t Look Back In Anger」のサビ前に日本語で「一緒に歌います!」とシンガロングを促す(1:13〜)。英語だとフォー・レター・ワーズ連発なのに、日本語だと礼儀正しいのは可笑しい。
アンコールの「Don’t Look Back In Anger」を歌い終えた後、ノエルが「リアム・ギャラガー」と紹介してリアムが登場。こんなことは今回のツアーで初めてだ。
最終曲「Champagne Supernova」のアウトロでリアムが退場する時、ノエルのお尻を何度かポンポンと叩いて退場した。これもすっかりお馴染みになった。






20:30終演。9月のアメリカツアー中にリアムの喉に心配の声が上がったが、よくぞ最高な状態で来日してくれたものだ。本当に素晴らしい。



遅い夕飯
帰路、ラーメンとミニ台湾飯、ビールを頼んで2千円弱。あー、日本最高!

東京ドーム2日目の記事はこちら



