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24日間にわたる旅に出る。長旅の中の少し長い旅。オアシスのカーディフ公演の前に、以前から行ってみたかったウェールズ南東部のブレナヴォンに行くことにした。同地は産業革命期に製鉄と炭鉱で賑わった町であり、アニメーション映画『天空の城ラピュタ』のモデル地としても知られている。宮崎駿監督もロケーション・ハンティングのために訪れたそうだ。
8時起床。昨夜は窓を開けて寝たら快適だった。朝食後、ハイド・パークを短パン(使うことはないと思いながら、念のため持参した)で散歩したら上半身が汗びっしょりになったので、チェックアウトまで「太陽光乾燥」を試みる。



チェックアウト時、大きなスーツケースと友達へのお土産やレコードが入った袋を預かってもらえないかとお願いしたところ、快諾してもらえた。これもキットカットと日頃のコミュニケーションの賜物か。
ブレナヴォンへ
今日のルートは、電車で「ロンドン → ニューポート → クンブラン」、車で「クンブラン → ブレナヴォン」と乗り継ぎの多い行程だが、「ロンドン → ニューポート」の電車に遅れが生じて乗り継ぎ便に間に合わなかった。結局、ニューポートで予定より1本遅い電車に乗り換え。仕方がない。
クンブラン駅前は想定通りタクシー乗り場もない駐車場だったので、ウーバーを手配して(なかなか来なかった)、ブレナヴォンの宿泊先である「ライオン・ホテル」まで移動。30分弱で£15.90(3,200円)。物価の高いイギリスだが、ウーバーとチェーンスーパーで買う水だけは割安に感じる。



ブレナヴォン
14時半チェックイン。ホテルは1階がパブ・レストランの典型的な観光地のペンションだ。チェックイン時、ウェールズ英語のアクセントは聞き取るのが難しかった。ロンドンからは3時間程の距離なのに、まるで別の国に来たように感じる(実際、違う国に来てるんだけど)。



ブレナヴォン・アイアンワークス
荷ほどきをして、ホテルに近い製鉄所跡「ブレナヴォン・アイアンワークス」に向かう。まだ夏休み前だからか、「あれ?!今日休み?」というくらい空いている。「ラピュタ」の主人公とヒロインがお爺さんと出会う坑道や主人公の家など、この製鉄所跡を参考にしていることが窺える。



主人公の住居にあたる建物は、付近にハトの群れが留まっており、時々カラスの集団と縄張りを争って空を舞う。その光景は、物語の冒頭で主人公がラッパを吹くシーンを彷彿とさせる。



敷地内には労働者の住居を再現した建物があり、暖炉や壁にかかったショルダー・バッグなどが「ラピュタ」のワンシーンを想起させる。建物内がカビ臭いのも雰囲気があってよかった。



町を一周してホテルへの帰路、羊は放し飼いだし、猫は死んだように寝ているし、なんとものどかである。残念ながらレコード屋はない。



スーパーでビールと水を購入。水は2Lで£0.85(170円)と安い。洗濯して24時半就寝。
この旅、12日目の記事はこちら



