【「oasis Live ’25」17公演目】
9時起床。オアシスのダブリン公演最終日。
朝食時にコーヒーをタップリ3杯飲んで目を覚まし、昼ご飯用にバナナをもらう。


街全体がオアシスモード
ダブリン一の繁華街グラフトン・ストリートを抜け、セント・スティーブンス・グリーンを散歩しているとリスがいた。ぴょんぴょん跳ねているのを見ていると、楽しい気分になる。

公園を出てすぐのところに「oasis Live ‘25」ポップアップショップがあり、長蛇の列。日曜日の11時半、ショップからどれだけ長い行列か確かめてみると、グラフトン・ストリートまで100メートル程続いていた(とても並ぶ気になれなかった)。週末、この通りでは多くのストリートミュージシャンが演奏しているが、今日はオアシスの曲を演奏しているパフォーマーが多い。街全体がオアシスモードだ。
会場へ、たくましい子供達
ホテルに戻って昼寝。16時半、ライブ会場へ向かう。幹線道路を歩き、住宅街を通り抜けて会場を目指すと、路上や自宅の庭で子供たちがライブの観客向けに店を開いている。売っているのはオアシスグッズ(Tシャツやハット)、水などの飲料やスナック。オアシスに関係のない手作りアクセサリーを売っている女の子もいた。そばに親がいるケースもあるが、子供だけのことも多く、なんともたくましい(たくさん小遣いを稼げるといいね)。



家族で出店している様子を見ているうちに、子供の頃のことを思い出した。実家で自営業をしていたので、家族が仕事で手が離せない時に電話が鳴ると、幼い僕が「はい、○○××有限会社です」と応対したものだ(親の真似をしていたらすぐに身に付いた)。元気よく電話に出ると、電話口の得意先からも家族からも褒められていい気分になったし、今振り返ってみると、そんな風に大人と接しながら少しずつ成長していくのはよいことだと思う。
17時過ぎに会場着。今日もノエル側のスタンド席。天気のよい日曜日の夕方、観客は酒を飲みながらリラックスして開演を待っている。


今夜もオアシス登場前に「Erin Go Bragh」(アイルランド・ゲール語で 「アイルランドよ、永遠なれ」の意)が流れ、観衆の大合唱を聞いているうちに感動してしまった(是非「Hello」の動画を見て欲しい)。歌詞の意味も分からないのに、アイルランド人にとって凄く大切なことが歌われていることは分かる。

ステージ上のギャラガー兄弟の間にはカーディフ初日で見せた硬さは微塵もない。そして、ダブリンの聴衆はどこまでも熱い。











「オアシスの夏」の終わり
7月4日にカーディフで始まったOasis再結成後の全17公演に無事参加することができた。セットリストは全公演共通だったが、イギリス(カーディフ、マンチェスター、ロンドン、エディンバラ)とアイルランド(ダブリン)の5都市で様々な地域から集った観衆と観たライブには毎回違う表情と雰囲気があり、決して飽きることはなかった。カーディフ以外の会場は屋外だったので、強烈な日差しや冷たい雨、強風などの天候も観覧に大きな影響を与えた。同じ会場でも、汗が吹き出す暑い日と手がかじかむ寒さの日があった。
今回のツアーを通じて、10代の頃にロックンロールを聴いて心がどこまでも高く舞い上がった、あの感覚を再び味わうことができたのは、何にも増して嬉しかった。頭上を舞う無数のビールを浴びてベトベトになったこともあったけど、今ではそれもいい思い出だ。



今夜の花火とともに「Summer of Oasis※(オアシスの夏)」が終った。※エディンバラで一緒に並んだボストン女性命名(Day53参照)
終演後もスタンドに留まり、しばらく名残を惜しんでから会場を後にした。




24時前にホテル帰着。洗濯、YouTubeにライブ動画をアップして3時就寝。

