Day 57 【Dublin: Oasis Night 1】8/16/2025

oasis Oasis

【「oasis Live ’25」16公演目】

9:30起床。
ダブリンで宿泊しているのは、「モーテル・ワン」というヨーロッパを中心に展開しているチェーン系ホテル。ヨーロッパの主要な街の中心地に多く、部屋のレイアウトや電子ケトル、朝食メニューにも統一感があって初めての滞在でも様子が分かるので、訪問する街に「モーテル・ワン」があれば利用するようになった(この旅でもマンチェスターとエディンバラで滞在した)。

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モーテル・ワン・ダブリン
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モダンで機能的な室内

朝食の内容は各ホテルほぼ共通で、パン類(種類は豊富)、ハム、チーズ、野菜、フルーツ、ヨーグルトといったシンプルなもの。ハム、チーズ、キュウリ、トマトをベーグルに挟んでほおばったら美味しかった(こうやって食べる以外、思いつかなかった)。

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朝食メニューは超シンプル
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こうやって食べるのが一番美味しい

『Once ダブリンの街角で』ロケ地巡り
朝食後に散歩がてら、ダブリンの街を舞台にした音楽映画『Once ダブリンの街角で』(よい映画です)のロケ地を巡る。

映画『once ダブリンの街角で』公式サイト
ジョン・カーニー監督のあの名作がついに日本最終上映!孤独な男女が音楽で紡ぐ、ハートフルストーリー 7.11 Fri 全国順次公開

2007年の公開から18年が経過しているため、撮影時とは変わってしまった場所も多いが、好きな映画の撮影場所を訪れるのは楽しい。

グラフトン・ストリート(ダブリン一の繁華街)
物語の冒頭で「男(グレン・ハンサード)」と「女(マルケタ・イルグロヴァ)」が出会うところ。青い店舗はディズニーストアで、撮影当時とは大分雰囲気が違う。

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ここで弾き語りしている「男」に「女」が出会う

セント・スティーブンス・グリーン
弾き語りで稼いだ投げ銭を盗んだコソ泥を「男」が追いかける公園。グラフトン・ストリートとは目と鼻の先。

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セント・スティーブンス・グリーン
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ここで男がコソ泥を捕まえる

フィル・ライノット像
バンドメンバーと出会ったところ。グラフトン・ストリートに面している。

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フィル・ライノット像
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ここでバンドメンバーと出会う

ウォルトンズ
男と女が、劇中歌「Falling Slowly」を初めてセッションした楽器屋の跡地。残念ながら、楽器屋は雑貨屋になってしまっている。

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ウォルトンズ楽器屋跡地

カフェ「サイモンズ・プレイス」
ウォルトンズの対面に男と女がお茶をするカフェがある。

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二人は窓際の席に座った

テンプル・バー
椰子の木の形をした椅子が印象的な、二人が話しながら歩く通り。

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テンプル・バーの印象的な椅子

サン・スタジオ
バンドメンバーとレコーディングしたスタジオはテンプル・バー近くの「クロウ・ストリート」にあったが、その形跡すら見つけることができなかった。

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クロウ・ストリート
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この通りのどこかにスタジオがあったはず

歓迎、オアシス
テンプル・バーでは、あちこちにオアシスのライブ開催を歓迎するフラッグを見かける。ギャラガー兄弟の心の故郷であるアイルランドだけに、”Welcome Home”の メッセージが多く、家族や親戚に向けたような「おかえり」感が強い(実際の生まれ故郷、マンチェスターではそういったメッセージはあまり見かけなかった。商業広告は多く見かけたけど・・・)。

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歓迎、オアシス
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フラッグが一杯
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“Ireland welcomes home”

会場へ
ホテルで昼寝してライブ会場「クローク・パーク」へ。Googleマップによると、会場までは徒歩で34分。土曜日なのに、エディンバラと違って酒を飲みながら会場に向かう観客はほとんどいない。

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酒は飲まずに大人しく歩く
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ファンアート

会場への道中にあるパブのディスプレイも「おかえり」モード。

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“Welcome Home Lads!”
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住宅街を通り抜けてスタジアムに向かう。

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クローク・パークが見えてきた
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注意書き
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住宅街を迂回して会場へ

「クローク・パーク」入場時、バッグチェックはあったがボディチェックはなし。手ぶらの人はチェックなしで入場できて、ちょっと拍子抜け。

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ノーチェックで入場できたクローク・パーク

スタンド席に座ると陽が当たるものの、微風が気持ちよくて快適。これまでのライブ会場では、英語以外のヨーロッパ、南米、アジアの言語をよく耳にしたが、ダブリンではほとんど聞こえてこない。

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今日はここから
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快適な気候
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プレ・ショウの大盛り上がり
オアシスの登場直前に「Erin Go Bragh」(アイルランド・ゲール語で 「アイルランドよ、永遠なれ」の意)が流れると、観客のボルテージが一気上がる。朗々としたアカペラの曲なのに大合唱が起きた。今までの会場にはなかった一体感だ。

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「Cigarettes & Alcohol」の盛り上がりも凄まじい。

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ノエル・コーナーでは、長い「ノエル・コール」が起きた。

今夜も目に光るモノが・・・

母ペギーに捧げられた「Stand By Me」
「Stand By Me」は会場を訪れていたギャラガー兄弟の母親であるペギーに捧げられた。

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oasis

ドラマティックな「Don’t Look Back In Anger」
「Don’t Look Back In Anger」中盤のギターソロで(3:19~)、一斉に客電が上がった。このツアーでは初めてのことで、さらに会場の一体感が増す。ノエルの”You what?(あんだって?)”の煽りも何度も繰り返され、このツアーのハイライトの一つとなった。

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oasis
oasis
oasis
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oasis

今夜は観客の「おかえり」な温かい雰囲気に包まれて、心の底から熱くなるライブだった。住宅地だからか、終演時の花火はなし(後日、技術的な問題だったと明かされた)。

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ダブリンならでは
ライブの帰り道で自然発生的に合唱が始まることはよくあるが、アイルランド人は本当に歌が上手い(是非、音声オンでビデオを観てほしい)。ライブ中も感じたけど、調子っぱずれな人がいない。
もう一つダブリンならではなのが、馬車のタクシー(名付けて「馬車タク」)。みんな帰路を急いでいるのに、馬車タクに追い越されても不思議と腹は立たない。なんと、のどかなことか。

みんな歌が上手い
馬タクに抜かれる

アイリッシュパブへ
昨夜ゆっくり寝て元気なのでホテルには戻らず、アイリッシュ・パブ「ザ・コブルストーン」へ向かう。「クローク・パーク」から「ザ・コブルストーン」へは徒歩で1時間、店に到着したのは23時半だったが、店内は観光客と地元民で満員だ。
初めてダブリンを訪問したのは2019年。既にテンプル・バーは完全に観光地化しており、観光客向けのヒット曲のカバーしか聴くことができなかったので、「地元民がアイリッシュ音楽を楽しむパブ」を探して行ってみた。それが、この「ザ・コブルストーン」(街の中心地から徒歩30分程かかり、当時は観光客があまり来なかった)。

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ザ・コブルストーン

2019年時点では観光客よりも地元客の方が多く、三々五々集まってくるミュージシャンの演奏に気持ちを集中して楽しむことができた。演奏の合間には、少々酔った地元民が突然アカペラで朗々と歌い出すこともあった。そんな時、客は会話を止めてその歌声に耳を傾けた。音楽への敬意が感じられて、ダブリンに来た時には必ず訪問するようになった。
それが今夜はどうだ?演奏中のミュージシャンが、何度も「シーッ」と口に人差し指を当てて静寂を求めても、多くの観光客は大声の会話をやめない。話しをしたいなら普通のパブに行けばいいのに。自分もその一端を担っている訳だが、言うまでもなくオーバーツーリズムの弊害だ。音楽を少し聴いて退散した。

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パブの一角の演奏スペース
明らかに怒っているギタリスト

テンプル・バーを冷やかし(今のテンプル・バーは冷やかすくらいが丁度いい)、1時前にホテルに戻る。

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洗濯、今日のライブ動画をYouTubeにアップして3時就寝。充実した長い一日。

この旅、58日目の記事はこちら(いよいよ、「oasis Live ’25」17公演目!)

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