Day 47【Lake District: Eight Lakes Tour】8/6/2025

UK

9時起床。9時過ぎに食堂に行くと、例の女性スタッフに席に通された。「今朝はサーモンあるけど、ベーグル食べる?」と昨日とは打って変わってソフトな当たりだ。どうやらバーの男性とこの女性は夫婦らしい。きっと夫婦でペンションを経営しているに違いない。「今朝、オープン前にサーモンベーグルを食べに来たお客がいたけど、聞いてない?」「あー、オーダーの紙をお前に渡すの忘れてたわ」なんてやり取りが目に浮かぶ。一日遅れで食べたベーグルは、ベーグルとサーモンの間にスクランブルエッグが挟んであって、サーモンの塩気が効いてて美味しかった。コーヒーもたっぷりカップ2杯分くれて、すっかり目が覚めた。

昨日もお前に会いたかった

オレスト・ヘッド
今日は午後出発のツアーに参加する予定なので、時間には余裕がある。天気がいいので、3度目の「オレスト・ヘッド」へ。丘を上りながら、ロンドンにいた時よりも肺が1.5倍は空気を吸ってるのを感じる。

8つの湖を廻る半日ツアー
14時「8つの湖を廻る半日ツアー」に参加。ツアー の担当はガイドのサンドラとドライバーのジュリアンの2人組、参加者は江戸川区から来たおばあさんとその孫、イギリスのシェフィールドから来た親子と僕の計5名。
湖水地方に関する案内を聞きながら8つの湖などを巡る。ガイドに「昨日は寒かったね(chilly)」と言うと、「全然寒くなかった。むしろ暑かった」。「見解の相違だね」と笑い合う。日本人としては、昨日は手袋が欲しいくらい寒かったんだけど・・・。

案内された場所、そのそれぞれが素晴らしい景観だった。

ライダル湖

カークストーン峠

アルス・ウォーター

キャッスルリッグ・ストーン・サークル

アッシュネスブリッジ(この先にある)

ダーウェント湖(サプライズ・ビュー)

ガイドの話も心に残った。

湖水地方にまつわる話

  • 気候変動によって以前より早く雪が溶け、凍ってアイスになってしまう。この地域は雪への対処の心得はあるが、アイスにはない。何千年も変わらなかった環境が短期間で変わってしまった。
  • 今年は雨が少なく、1月には干上がった川があった。これも気候変動の影響。
  • 湖水地方で人々はテニス、水泳など昔ながらの過ごし方をする。携帯の電波が繋がらないから。
  • かつては採掘が盛んで、鉛筆工場があって世界中に輸出してた。いまは鉛筆美術館があるのみ。
  • 過酷な冬を乗り越えるために地域の結束は固く、お互いに助け合うのが当たり前。電気が止まって孤立すると死んでしまうので、常に声を掛け合う。よそ者に対しても同様。
  • 進学などで湖水地方を離れても、この自然が恋しくなって帰ってくる人が多い。我々ガイド2人もそう。

湖水地方ですべきことトップ3(ガイド選)

  1. 自然に触れろ
  2. 水に入れ(年間を通じて水が温かいことは決してないが、寒ければウェットスーツを着て泳げ)
  3. 水の上を行け(ボートやカヤックで)

確かに今日(気温10℃代後半)も湖で泳いでいる人がいた。自然に触れることによって「この自然を守らなければ」と思うようになるそうだ。なるほど。

オレスト・ヘッド
18時ツアー終了。サンドウィッチを買ってホテルで食べ、本日2回目の「オレスト・ヘッド」へ。頂上の風は穏やかで、雲に隠れた太陽が透けて見える。ベンチに座っている間は景色を眺めることに集中した。なにせ旅行中は「明日の電車はキャンセルにならないか?」「朝食は食べられるか?」「コンサートのチケットはダウンロードしたか?」「次の街では何をするか?」などなど、考えることが山積みなのだ。たった数分だったけど、何も考えなかったのはこの旅始まって以来、初めてのことだった。いいブレイクになった。

洗濯して23時半就寝。

この旅、48日目の記事はこちら

タイトルとURLをコピーしました