Day 46【Lake District: Beatrix Potter Tour】8/5/2025

UK

プランB
8時起床。8時40分に食堂に行くと、中年女性スタッフがオープン準備中。「8時45分にサーモンベーグルをお願いしたんだけど」と言うと、「私は何も聞いてないし、今日はサーモンもない」とにべもない。「昨日バーの男性スタッフに、駅を9時5分に出発するツアーに参加するので、8時45分でお願いしたんだけど」と食い下がっても、「申し訳ないけど、スーパーでなんか買って」。仕方ない、プランB発動だ。

部屋に戻り、昨日買っておいたバナナを食べた。これがワタシのプランB。

プランBANANA

ビアトリクス・ポター半日ツアー
9時5分「ビアトリクス・ポター半日ツアー」に参加。ピーターラビットを読んだことがないのにこのツアーに参加した理由はシンプルで、参加可能なツアーがこれしかなかったからだ。まだ日本で旅行を計画していた頃、8月の湖水地方ならばツアーなんて山ほどあるだろうと高をくくっていたら、なぜか僕が湖水地方を訪問するこの週に限って、どのツアー会社もツアーを実施していない。予約で埋まっているわけではなく、ツアー自体が実施されないのだ。日本のお盆のような週に当たってしまったのかもしれない。

参加者はサンフランシスコから来た米国人夫婦、イギリス人の3人家族、僕の計6名。小型のヴァンで回る。車内でツアーガイド兼ドライバーがポターの生涯について説明してくれるが、昨夜一夜漬けでウィキペディアを読んで予習しておいたので、内容はよく分かった。

待ち合わせ場所のウィンダミア駅
ツアーのヴァン

レイ・キャッスル
最初に「レイ・キャッスル(城と呼ばれるが、実際は19世紀に建てられた館)」。16歳のポターが初めて湖水地方で夏の休暇を過ごした場所だ。ナショナル・トラスト(イギリスの自然景観や史跡を守るボランティア団体)の保護対象第1号がこの館だという。敷地から遠くにウィンダミア湖が見える。小雨、体感9℃と寒い。

レイ・キャッスル
遠くにウィンダミア湖が見える

ホークスヘッド・ヴィレッジ
次に「ホークスヘッド・ヴィレッジ」でポターがスケッチした場所を見る。彼女は頻繁に実際の風景をスケッチして本の挿絵にしている。その多くが130年以上経った今でもそのまま残っているのは、さすがイギリスだ。

村の入口
ホークスヘッド・ヴィレッジ
完全に一致

村の外れに詩人ワーズワースが通ったグラマースクールがある。

1585年に設立されたグラマースクール

ヒル・トップ
ツアーのハイライトはポターが晩年を過ごした「ヒル・トップ」(ここもナショナル・トラストが所有、運営)。

ヒル・トップ入口
ポターがよく座っていたという切り株
家に向かう途中のガーデン

ポターが住んでいた家に入ると、ピーターラビットに挿絵として登場する暖炉、階段、ベッドルームなど色々な場所を見ることができる。

ポターが住んだ家

ヒル・トップの外にも挿絵のモチーフがあった。日本出発前にこのツアーに参加する事は決まっていたんだから、ピーターラビットは読んでおけばよかった。

ターン・ハウズ
最後に「ターン・ハウズ」という湖畔へ。ここはポターが湖水地方で一番美しい場所として気に入り購入したそうだ。雨風が強くなったので、早々に退散。

13時に駅に戻ってツアー終了。ホテルの部屋で、帰路買った小瓶の赤ワインとインスタント雑炊で冷え切った体を温める。

オレスト・ヘッド
たっぷり昼寝した後、天気が回復したので「オレスト・ヘッド」再訪。

まだ雲は多いが、晴れた

19時過ぎに頂上到着。風は穏やかになり、夕日が湖を照らして美しい。

オレスト・ヘッド頂上から

ホテルに戻り、サンドイッチで夕食。

赤ワインも飲んだ

暗くなってから町を散策すると、メインストリートは瞬きを10回するうちに終わってしまう短さ。そしてリゾート地だからか、不動産屋が多い。

メインスストリート
インド料理屋
画廊 オアシスキテるね

洗濯して23時半就寝。

<追記> 2025年10月20日現在、まだピーターラビットは読んでいない。

この旅、47日目の記事はこちら

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