【「oasis Live ’25」初日】
スタジアムへ
6時半起床。「メガ・アイリッシュ・ブレックファスト」(本当にメガサイズだった)を食べて、スタジアムへ。



指定ゲートに並べない!
8時過ぎにチケットで指定された「ゲート6」に行くが、セキュリティスタッフに止められてゲートに近づけない。スタッフの中で一番偉そうな人に声をかける。チケットを確認すると「あなたはラッキーだ。今から言うところに行ってリストバンドをもらえば、会場の前方に入れますよ。このことはSNSには書かないでね」とのこと(約束通り書かなかった)。「エンジェル・ホテル」の対面のゲートに行き、チケットをスキャンしてゲートを通り、フロントスタンディング用のリストバンドと待機場所などが書かれた紙をもらう。



指定の「ゲート1」に行くと、50人ほど先客がいたので、先頭付近のグループの輪に加わる。オランダ、マルタ島、ペルー、イタリア、アルゼンチン、様々なところから来た観客たち。こういう時は顔見知りを作っておくことが大事だ。17時の開場までは、あと8時間もある。長い待ち時間の間にはトイレに行くこともあるし、待機列を離れている間に「ここにいた、いや、いなかった」といった口論も起きる。そういった時でも顔見知りがいれば、自分の場所を守ってくれる可能性が高い。



気温20℃の快晴。日差しを浴びながら並んでも快適だ。12時半、簡易ゲートと巨大ゴミ箱が設置される。15時40分、セキュリティスタッフのミーティング開始。16時半、ボディ・サーチを受けてゲートの前まで進む。前から5番目。



入場!
16時45分、予定より15分早く開場。ノエルサイドの5列目。前に背の高い人がいないスペースを少しずつ動きながら探す(本当に高い壁みたいな観客がたくさんいるのだ)。

通路が狭くなかなか進めない

二組のサポートアクトの演奏が終わる頃には、すっかり出来上がった泥酔い客がチラホラ。会場内は電子タバコの甘ったるい匂いが立ち込める。日本のライブ会場とはかなり違った雰囲気だ。
16年振りに観るオアシス
16年振りに再結成したオアシスの登場で、観客のボルテージは最高潮に達した。なんと、喧嘩別れしたギャラガー兄弟が手をつないで登壇したのだ。その瞬間、観客が一斉にビールを宙に投げた。昔のオアシスのライブではビール、そして見た目はビールそっくりの液体が飛び交ったという話しは聞いていた。でも、もうみんな歳をとったし、紳士の国イギリスでそんなことはないだろうと期待していたが、甘かった。僕もビールのシャワーを浴びてメガネは曇るし、シャツはビール臭くなった。



ポズナン初体験!
さらに、ライブ開始から数曲でアップテンポな曲が始まると、観客はジャンプし、倒れ込みそうな勢いのモッシュが始まった。将棋倒しが起きたら本当に危険なレベルの衝突だ。次の曲が始まる前、リアムが「みんな、後ろを向いて周りの人の顔を見てみろよ」と促し、観客は顔を見合わせて肩を組む。初「ポズナン」体験だ。ここまでくると「自分の場所」なんて関係ない。意固地に突っ立っていたら確実に倒れてしまうので、流れに身をまかせるしかない。

いつの間かステージ中央に
最初はステージの上手側にいたのに、ライブ中盤に再び激しい観客のうねりがあり、いつの間にかステージ中央に移動していた。誰かに足を踏まれ、誰かの足を踏み、人熱れにのぼせた。






と、ここまでネガティブなことを書き連ねてきたが、見知らぬ人達と肩を組んで大声で歌うのは、素晴らしい体験だった。後ろの女の子は涙声で「Fade Away」を歌っていた。そのリアルな歌声には心を揺さぶられた。



アンコール
ライブは壮大なスケールの「Champagne Supernova 」で大団円を迎え、驚いたことにギャラガー兄弟はハグをして退場した。
身の安全を図りながら大合唱するライブ、それは、ここイギリスでしか味わえない、最低で最高な体験だった。


ホテルに戻り、最初にビールでベトベトになった服とカラダを洗った。いつの間にか寝落ちして、就寝時間不明。
この旅、15日目の記事はこちら



