Day 55 【Scotland Highland Tour】8/14/2025

highland-cow UK

ハイランドツアー(所要12時間!)
6時起床。7時15分集合のハイランドツアー(ツアー名: Glenfinnan, Fort William & Glencoe Adventure)に参加するため早起き。12時間の長丁場ツアーへ。
スコットランドは首都エディンバラやグラスゴーなどの大都市がある南部低地(ローランド)と北部高地(ハイランド)に二分される。ハイランドは山脈が多く、山、谷、湖と常に変化する起伏に富んだランドスケープを楽しめる。多くのシングルモルトウイスキー蒸溜所があることでも有名だ。

highland-tour
Glenfinnan, Fort William & Glencoe Adventure

早朝のロイヤル・マイル
6時40分にホテルを出て、朝日が照らすロイヤル・マイルを通り抜ける。普段は観光客で一杯のこの通りに誰もいない。早起きは辛かったけど、街の違う表情が見られて得した気分。

royal-mile
ロイヤル・マイル
royarl-mile
edinburgh-castle
朝日を浴びるエディンバラ城

ツアー・チェックイン
7時15分にエディンバラ城の裏でチェックインして、ツアー客で一杯の大型バスに乗り込む。担当は威勢のいい女性ドライバー兼ガイド。

tour-bus
ツアーバス
highland-cow
運転席にはハイランドカウのぬいぐるみ
tour-bus
広い座席は快適

最初の休憩
出発して1時間、最初の休憩地点は乳牛牧場に隣接する「スミディ・ファーム・ショップ」。ドライバーは朝食を取り、僕は眠気覚ましにコーヒーを飲んだ。
敷地内に「ハイランドカウ」が居たが、背中しか見せてくれなかった。残念・・・。

smiddy
スミディ・ファーム・ショップ
milk-cow
highland-cow
背中しか見せてくれないハイランドカウ

ハイランドに入る
10時半、ハイランドに入る。木々の切れ間から見える湖面の静謐な美しさ!期待が高まる。

遠くに鉄道の高架橋が見える

グレンコー 
霧が出始めて絶景の(はずの)グレンコー渓谷はよく見えなかったが、こんな天気でもハイキングしている人たちがいたのには驚いた。

glencoe
よく見るとハイキングしている人が!
glencoe
目まぐるしく天候が変わる
glencoe

ナショナルアニマル
600年以上にわたりスコットランドのナショナルアニマル(国獣)はユニコーン。ドライバーは、一点の曇りもない声で「もちろん、私たちはユニコーンの存在を信じている」と言う。確かにこんな大自然の中で育ったら、そんな風に考えるようになるかもしれない。

ベン・ネビス
11時に土産物屋兼レストランに停車して早目の昼食。多くのツアー参加者がレストランで昼食を取るが、僕は昨夜スーパーで買っておいたパンを食べながら街の中心地まで散歩。
今回のような長時間のツアーに参加する場合は、レストランにどんなメニューがあるか分からないし、ツアー参加者が一斉に注文して時間が足りるか気になるので、あらかじめサンドイッチ類を買っておくようにしている。ちなみにイギリスのバスツアーでは、食事の匂いで車酔いが起きることを避けるため、車内での食事は禁止。
ベン・ネビスの小さなメインストリートに着く頃には、晴れ間が出始めた。

lunch
昼ご飯
ben nevis
ベン・ネビスの小さなメインストリート
robin
コマドリ

グレンフィナン高架橋
ツアーのハイライト、グレンフィナン高架橋。映画「ハリー・ポッター」シリーズにも登場した蒸気機関車「ジャコバイト号」が石造りの高架橋を渡るのを見ることができる。観光案内所の看板によると、蒸気機関車が高架橋を通るのは一日に4回(普通の電車も通る)。

glenfinnan
グレンフィナン
glenfinnan
こんな景色が見えるはず
glenfinnan-walks

まずシール湖へ。波一つ立たない静かな湖面。

loch-shiel
loch-shiel

観光客で一杯の小高い丘に登り、「ジャコバイト号」を待つ。蒸気機関車は13時20分の定刻から10分遅れで現れた。「10分くらいの遅れは仕方ない」と思うくらい、ゆっくりと健気に橋を渡っていく。のどかで壮観、まさに異世界だ。「ハリー・ポッター」は観たことがないけど、来てよかった。

glenfinnan-viaduct
丘の上は観光客で一杯
glenfinnan-viaduct
glenfinnan-viaduct
ゆーっくりジャコバイト号が行く

丘を降りて高架橋に向かって歩くと、小川が流れている。スコットランドは本当に水が綺麗だ(イギリスで水道水が一番美味しいそうだ)。この山々のお陰だろう。

glenfinnan-viaduct
シングルモルトウィスキーに見えてくる水
glenfinnan-viaduct
glenfinnan-viaduct
glenfinnan-viaduct
glenfinnan-viaduct

夏目漱石も滞在したピトロッホリー
この小さく愛らしい村「ピトロッホリー」には、1902年にロンドン留学中の夏目漱石が10日間滞在し、短編小説「昔」で村の様子を描写している。

pitlochry
pitlochry

「スコッチ・コーナー」でドライバーお勧めのシングルモルトウィスキーアイスクリームを食べる。ウィスキーの苦みとアイスの甘さが相まって美味しかった。

scotch-corner
スコッチ・コーナー
scotch-corner
「写真撮っていい?」と訊いたら
「あなたのアイスよ」
scotch-corner
濃厚な甘さと苦みのハーモニー

急に空が真っ暗になって遠くで雷が鳴り、雹が降り出したので、民家の軒先で雨宿り。全身びしょ濡れになったが、撥水性のアウトドアウェアを着てきてよかった。やがて雨は上がり、晴れ間が出てきた。

pitlochry
急に真っ暗、嫌な予感
水を弾くアウトドアウェア
こんなに激しい雹ははじめて

駐車場近くには、今まで見た中で一番可愛らしい公衆トイレ。

pitlochry

ハイランドカウ
最後に停車した売店「テイスト・パースシャー」には、今朝は背中しか見られなかったハイランドカウがいた。長い毛と大きな角が特徴のハイランド地方原産の牛で、近くで見るとつぶらな瞳をしている。

highland-cow
highland-cow
成牛
highland-cow
仔牛 かわいい

エディンバラに戻る
「テイスト・パースシャー」を出ると大雨が降ってきて、なぜかドライバーの音頭で車内カラオケ大会が始まった。ドライバー選曲のザ・プロクレイマーズ「 I’m Gonna Be (500 Miles)」、ヴィレッジ・ピープル「Y.M.C.A」、ビリー・ジョエル「Uptown Girl」をみんなで歌っていると、妙な一体感が生まれてきた。もうすぐツアーは終るのに・・・。
印象的な形状のフォース鉄橋を横目にエディンバラに戻り、19時ツアー終了。

forth-bridge
フォース鉄橋


再び、カールトン・ヒルへ
バーガーキングでチキンサンドウィッチを買ってホテルで夕飯。
カールトン・ヒルまで散歩して日没を見る。さっき横目に通り過ぎたフォース鉄橋の上に陽が落ちていく。清々しい気分。

carlton-hill
carlton-hill
carlton-hill
carlton-hill
carlton-hill
フォース鉄橋に陽が落ちる

エディンバラ、最後の夜
一度ホテルに戻り、パッキング。
22時半、エディンバラ城の前まで「ミリタリー・タトゥー」(3日前に観に行ったマーチングバンドショウ)の「マーチアウト」を観に行く。ショウの最後に数百人のバグパイパ-が演奏しながら城内の会場を出て、そのまま街を練り歩く姿は圧巻。
花火と「マーチアウト」、7泊8日のエディンバラ滞在の美しいフィナーレとなった。

military-tattoo-march-out
この奥がエディンバラ城の入口 ドローンも飛ぶ
military-tattoo-march-out

Facebookのリアルタイム投稿を見たグラスゴー在住のイアンが「スコットランドでは、1日で四季を味わえる日がある」とコメントしてきたが、まさにそんな1日だった。1時半就寝。

タイトルとURLをコピーしました