【London Quadrophenia: A Mod Ballet】6/29/2025 (Day 9)

イギリス

朝から暑い。朝食をとりに地下のレストランに行くと、以前「エッグベネディクトにはタバスコが合うわよ」とか「スムージーの新フレーバーがあるわよ」と、色々と教えてくれた、親切なフロアスタッフが、今までは着ていなかった黒いジャケットを羽織っている(マネージャーが着用するらしい。普通のスタッフは白いワイシャツ)。お祝いを言おうと思って「昇進したの?」と訊くと、「前任者が辞めちゃって、しかたなく(no choice)。上着は暑くて(boiling )やってられないわ」とニコリともせずに答えるので、「ご愁傷様(I’m sorry)」と返した。どこも人手不足のようだ。

今日もタバスコをお願いした

ハイド・パークを散歩してホテルに戻ると、フロントに見慣れた顔。今年3月に結婚するため、母国に一時帰国していたスタッフだ。「結婚おめでとう」と言うと、「ありがとう。もう一ついいニュースがあるの」と、少し膨らんだお腹を見せてくれた。めでたい。

ダンス公演を中心としたサドラーズ・ウェルズ劇場で、ザ・フー(The Who)『クアドロフェニア』のバレエ版「Pete Townshend’s Quadrophenia: A Mod Ballet」。人生初のバレエ鑑賞。バレエについてはまったくの門外漢なのでなんとも言えないが、音楽はよかった。

カムデン・タウンに移動して散歩しながら、ジェフ(ロンドン在住のアメリカ人)との待ち合わせ場所である、カリビアンレストランに向かう。

彼とは、2019年にザ・フーのライブチケットを譲ってもらったことをきっかけに、親しい友達になった。ロンドンに来たら必ず一緒に食事をするし、二年前の来日時には自宅に招いて、ベジタリアン手巻き寿司を振る舞った(ジェフはベジタリアン)。カリブ海料理を食べながら互いの近況を話して、「ロンドンに戻ってきた時にまた会おう」と約束して別れた。

カムデン・タウンに戻り、ジャズ・カフェで「シェズ・ラージャ・フィーチャリングリング・ガスリー・ゴーヴァン(元エイジアのギタリスト)」。腰にくる重心の低いファンク。ガスリーのギターは、速弾きでも丁寧かつ正確な演奏で、一音一音に魂が宿っているようだ。ライブ中は、外気の暑さでエアコンが効かないのと、会場パンパンの観客で人熱れがひどく、とにかく蒸し暑い。夏のロンドンで汗だくになるとは思わなかった。

洗濯して1時半就寝。

この旅、十日目の記事はこちら

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