ヴァン・モリソンのディナーショー、第一夜。
ヨーロッパホテルに泊まるのは、今回がはじめて。9時過ぎに朝食会場に行くと、ヴァン・モリソンのバンドメンバーとツアースタッフが朝食中だった。アルスター地方の郷土料理「アルスター・フライ(Ulster Fry)」(内容はフル・イングリッシュ・ブレックファストに近い)をセルフサーヴで。さすがはベルファスト中心地の四つ星ホテル、一品一品が美味しかった。

10時の気温は、15℃。1969年からカトリックとプロテスタント地域を隔てた壁、ピースラインへ。映画『ベルファスト』の舞台にもなっている。当地の歴史を知りたいと思って訪問。


ホテルへの帰路、ドラゴン・レコーズでザ・フー (The Who)のロンドン・オリンピック閉会式のレコードとオアシスの12インチシングルを購入。



16時にホテル内のディナーショー会場のボールルーム(大広間)に行くと、サウンドチェックが始まっていた。何度もヴァンのライブ会場で会って友達になったディヴィッド(アメリカ人)が、会場からの音漏れを聴いていたので、しばし一緒に聴く。サウンドチェックが終わり、17時を過ぎるとショーン(カナダ人)やポール(スイス人)、顔馴染みが集まってきた。
指定されたテーブルに着席すると、Facebook友達で、サンフランシスコ在住のジャネット夫妻がわざわざテーブルまで来て声をかけてくれた。たくさんの人と出会い、再会する。




スリーコース料理が終わったところで、定刻少し前に「Into The Mystic」でライブがはじまった。ヴァンはせっかちなのか、定刻前に演奏が始まることがあるのだ。「In The Afternoon」「In The Midnight」と、はじめてライブで聴く曲が続く。今夜のハイライトは、テンポを落とした「Real Real Gone」。
6月中旬に発売され、ファンからは「あの頃のヴァンが帰ってきた」と好評なニューアルバム『Remembering Now』からは、結局のところ一曲も演奏しないという塩対応ぶり。ベルファスト出身で、ボストン在住の友達からは「彼のやりそうなことだ」とメッセージがきた。
終演後、バンドマネージャーのピートに持参したレコードを預かってもらい、サインをお願いする。ヴァンに直接サインをもらうことはほぼ不可能だが、今回のように同じ会場で二日以上公演が続く場合には、チャンスがある。翌日のリハーサル時にサインをしてくれることがあるのだ。さて、今回はどうなることか。
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