Day 32 (Part 2)【Milan: The Who】7/22/2025

The Who

ホテルに戻ってシャワーを浴び、ザ・フー(The Who)のライブ会場へ向かう。今日のライブは「The Song Is Over」と名付けられた、ザ・フー何度目かのフェアウェル・ツアーの一環で、イタリアで2公演が先行実施され(ミラノは2公演目)、その後北米各地を巡る予定。

チケットは「スーパー・ピット」というVIPチケットで、①ステージ近くの「ゴールドサークル」エリアへのアクセス、②物販で使える€30分のバウチャー(その分安くして欲しい)、③専用バー・サービス(120%使わない)、以上3点が特典だ。少し高かったけど、ザ・フーのライブを観られるのは最後かもしれないので頑張った。

昼寝して開場を待つ
16時会場着。先客たちは列を作るでもなく、木陰に座っている。あまりにのんびりした雰囲気だったので、僕も木陰の草の上にビニール袋を敷いて、2Lのペットボトルを枕に寝転んだら、すぐに眠りに落ちた(寝不足が続いていたので)。微風を感じながら気持ちよく寝て、30分後に起きたら元気になっていた。

到着時、なんとものんびり
レジ袋を敷いて
昼寝した

17時頃ゲートへの入口となるバリアの前に列ができ始める。VIP用の入口は見当たらず、ゲートに向かう入口は1つだけだったので、ゲートでVIPと一般客を振り分けるんだろう、そう考えて他の観客と一緒に並ぶ。

バリアの前に並ぶ 少し先に見えるのがゲート
入口はこの一つしかない

痛恨極み・・・
やがて我々が並ぶバリアの先のエリア(優先入場エリアのようだ)に少しずつ観客が入り始める。その中にはイギリスでのザ・フーのライブ会場でよく見掛けた年配の常連ファンの顔がちらほら見えたので(なぜか彼らはいつもいい席に座る)、優先入場できるのは関係者(真のVIP)だと思っていた(実際にそういうことはよく起こる)。でも、優先入場エリアに次々と観客が入っていくので、「さすがに何かおかしいな」と思って、スタッフに「スーパー・ピット・チケット!」と言いながらチケットを見せると、一緒に並んでいた親切な男性客が「『スーパー・ピット』は先にあそこ(右方向を指さす)に行ってチェックインしないとダメだよ」と英語で教えてくれた。つまり、優先入場エリアに入っていったのは、関係者ではなくて、僕と同じVIPチケットを持っている観客だったのだ!

急いでチェックインカウンターに行って「スーパー・ピット」のリストバンドと物販クーポンをもらう。完全に出遅れた!優先入場エリアには20人程のVIP客、その最後尾になってしまった。英語を話せそうなセキュリティスタッフがあまりいないので、遠慮して質問しなかったのがよくなかった。昼寝するほど余裕を持って会場に着いていたのに、痛恨の極みだ・・・。

優先入場エリア
優先入場エリアから見た一般入場エリア
最初はここに並んでしまった

定刻18時に開場。結局、VIPの客は少なく(僕の後ろに数人並んだだけ)、順番通りにゆっくりとゲートまで進み、手荷物はほぼノー・チェックで穏やかに終った。

穏やかにゆっくり進む

さて、ここからが勝負だ。会場のスタンドが遠くに見えるので、ゲートから会場の入口まではかなりの距離がありそうだ。通路にスタッフは見当たらないので、「走る6:歩く4」くらいの比率で入口に向かって進む。すると先にゲートを通過した年配ファンの背中が見えてきた。気温28℃の中、長距離歩くのがツラいのか、息を切らしてゆっくり歩いていたので、思わず追い越してしまった。年配のファンを後ろから走って追い抜くのは気が引けたが、仕方がない。「きっと、彼らも昔はこうやって年長のファンを追い抜いてきたんだ」、そう自分に言い聞かせる。

最前列中央をゲット!
既に数人が入場していたが、最前列のど真ん中、ロジャーのマイクの真ん前の場所を取った!

今日はここから

定刻の21時になっても開演しない。そのままアナウンスもなしに定刻から遅れること1時間、22時にライブは始まった(21時になっても気温が下がらなかったので、高齢メンバーの健康を考えて、開演を1時間遅らせたんだと思う)。

ザ・フー
開演直前に先日亡くなったオジー・オズボーンの写真が「Ciao Ozzy」のメッセージと共にスクリーンに映し出され、1曲目の「I Can’t Explain」はオジーに捧げられた。

Ciao Ozzy

2日前の初日公演のレビューが散々だったのでどうなるかと思っていたが、ロジャーとピートも好調そうで杞憂に終ってよかった。

5月にドラマーが代わったり、バンド内では色々あったけど、ロジャーの熱唱と未だにインスピレーション溢れるピートのギタープレイを観られてよかった。視界を遮るものがない最前列も最高だった。こんな体験はもう2度とできないだろう。

最後に演奏されたのはツアータイトルにもなっている「The Song Is Over」。本当に歌は終ってしまうのか?

セットリストゲット!
終演後、ライブの余韻に浸っていると、ツアースタッフがセットリストの紙を持ってこちらに近づいてきた。右隣の男性客がグィーッと手を伸ばして受け取ろうとしたが、なぜかスタッフはその手を払って、僕にその紙をくれた!

€30のバウチャーを使って買い物をしようと物販ポイントに行くが、イタリア公演オリジナルTシャツはすべて売り切れ。XLサイズのロングTシャツが一枚だけ残っていたので購入した(定価€55が€25になった。それでも高い)。おじさんの客が物販スタッフの若い女性に「値段が高い!」と文句を言うと、素直にスタッフが「ごめんなさい」と謝ったのがおかしかった(イタリア語の会話だったが、なぜか意味は分かった)。

イタリア全開のロングTシャツ

開演が遅れたため終演が24時前となったが、ホテルまでは徒歩5分だから問題ない。

洗濯して、2時半就寝。

この旅、33日目の記事はこちら

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