『Please Please Me』のゴールド・パーロフォンのレーベル画像をアイコンにするくらい、ビートルズが好きだ。だから、オアシスのマンチェスター公演の合間に、2泊3日でリバプールに行くことにした。リバプールには1993年以降数回来ているが、今回の目玉はジョージ・ハリソンの家に泊まることである(airbnbなどの宿泊予約サイトから手配できる)。
8時半起床。チェックアウト時に「二日後に戻ってきて2泊するんだけど、荷物を預かってもらえませんか?」と訊ねたら「ルール上は48時間以上は預かれないんだけど、マネージャーに聞いてみましょうか?」と言われたので、「是非!」と答えたらOKだった。そうこなくっちゃ。これで身軽にリバプールへ行ける。
リバプールのレコード屋
12時リバプール・ライム・ストリート駅到着後、チェックイン時間の15時までレコード屋巡り。1軒目の「81 レンショウ」は品揃えがいい店で、シングル盤を2枚購入。


店の奥に中古レコードがある

2軒目の「ジャカランダ・レコード」は、ビートルズと縁の深いバー「ジャカランダ」の2階にあった。バーの店内では、ジョン・レノンとスチュアート・サトクリフが壁に描いた画を見ることができた。



この流れでシルバー・ビートルズがオーディションを受けたとされる「ブルー・エンジェル」に行ってみたが、日曜定休で残念!

開かない門と閉まらない鍵、ジョージ・ハリソンの家
バーガー・キングでチキンサンドを食べて、ウーバーで宿泊先であるジョージの家に向かう。リバプールの中心地からは14km、車で40分とかなり郊外に位置する。特徴的な楕円形の「アプトン・グリーン」の一角に、ジョージが1950年から1962年までの12年間を暮らした家はあった。



大家からアプリ経由で受け取った暗証番号をキーボックスの番号と合わせて鍵を受け取り、門に入ろうとするがどうやっても開けられない。悪戦苦闘していると、近所に住むお婆さんが「こうやるのよ」と取手をグイッと引き上げて門を開けてくれた。お礼を言ったら、二の腕に力こぶを作って見せてくれた。優しくて強い人だ。


家に入ったら、今度は内鍵の閉め方がわからない。どうやっても閉まらない。ネットで調べても分からない。鍵を閉められなければ、外出できない。困った。
たまたま予定より遅れて16時前に清掃スタッフが来たので、鍵の閉め方を教えてもらう。「これ、難しいのよね」と言って、取手をグイっと引き上げながらツマミをひねると、鍵は見事に閉まった。取手があったら、とにかく引き上げればいいようだ。
1階にリビングとキッチン、2階に3つのベッドルーム、お風呂とトイレ。裏庭もある立派な家だ。一室にギターがあったのでジョージの曲を弾いてみる。ジョージの家で彼の曲を弾くなんて思ってもみなかったので、不思議な感覚だ。本当に人生は何が起こるかわからない。






裏庭のウサギ
裏庭に出てみるとウサギがいた。人に慣れているのか、近づいても逃げるどころか、寝てしまいそうだ。裏庭にはジョージの壁画もある。


増えるウサギ
近所のスーパーに食料の買い出し。買い物からジョージの家に帰るというのもあり得ない感覚だ。裏庭に戻るとウサギが二匹に増えていた。どういうこと!?ビールを飲んで、ちょっとうたた寝。

バスタブはジョージが住んでいた当時のものだというが、最新設備のシャワーはお湯は温かく、湯量も十分で快適だった。2階建ての家なんて住んだことがないので、1階と2階を行ったり来たり。夜中は静かだ。TVは一階にしかないので、2階に上がると物音一つしない。

洗濯して1時就寝。
参考文献 『ビートルズはここで生まれた 聖地巡礼 from London to Liverpool』藤本国彦著 CCCメディアハウス 2018年
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